武経七書11ー六韜ー武韜 | 覚書き

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六韜 

武韜 第二章 武韜 第十三篇 発啓 

【解説】 発啓とは、その「憂民の道」を啓発することです。文中に「発」の字と「啓」の字があるこ とから命名されました。 【本文】 文王は、 (周王朝の根拠地の都市)にいたとき、太公望を呼んで尋ねました。 「ああ、今、天下を治めている殷王朝の紂王は、暴虐の限りをつくし、罪のない人たちを殺し ています。先生はわたくしの補佐をし、天下万民のことを憂えていますが、どうすればいいの でしょうか?」 太公望は答えました。 「陛下は、徳を修めて賢者を敬い、人民に恩恵をほどこして天命をまってください。天罰が下 されていないなら、紂王の打倒を主張してはいけません。人災が生じていないなら、紂王の打 倒を計画してはいけません。 必ず天罰が下っているのを確認し、さらに人災が生じているのを確認してこそ、討伐を計画 できます。必ず表に現れたものを確認し、さらに裏に隠されたものを確認してこそ、その心を 把握できます。必ず外でしていることを確認し、さらに内でやっていることを確認してこそ、 その意図を把握できます。必ずなにを遠ざけているかを確認し、なにと親しんでいるかを確認 してこそ、その実情を把握できます。 そういった方法を用いれば、必ず順調にゆきます。そういった基礎から始めれば、必ず発展 します。そういった礼法を定めれば、必ず実現されます。そういった強さを競えば、必ず勝て ます。 完全なる勝利は、戦わないで勝つことです。偉大なる軍隊は、傷つかないで勝ちます。それ はまさに神わざであり、なんとも微妙なものです。 人々と苦しみを同じくして助け合い、気持ちを同じくして成しとげ合い、憎しみを同じくし て支え合い、好みを同じくして励まし合います。ですから、軍隊を使わなくても勝つことがで き、兵器を使わなくても攻めることができ、防御施設を使わなくても守ることができるのです。 とても知恵のすぐれている人は、その知恵を見せびらかしません。とても策略のうまい人は、 その策略を見せびらかしません。とても勇気のある人は、その勇気を見せびらかしません。と ても利益をあげられる人は、その利益を見せびらかしません。天下に利益をもたらす人には、 天下の人がこぞって心をよせます。天下に害悪をもたらす人には、天下の人がこぞって背をむ けます。 天下は、君主一人のものではなく、みんなのものです。天下を取る人は、たとえば野獣を狩 るようなもので、天下のみんなは、肉を分け合いたいという心をもっています。また、たとえ ば同じ船に乗って、河を渡るようなもので、渡ればみんなが利益をこうむりますが、転覆すれ ばみんなが損害をこうむります。このように君主がみんなで利益を分かり合おうとしていれば、 みんなは君主を歓迎して、君主を拒否することはありません。 六韜 武韜 人民から奪い取らない人は、人民を味方にできます。国家から奪い取らない人は、国家を味 方にできます。天下から奪い取らない人は、天下を味方にできます。人民を搾取しない人は、 人民から利益をもたらされます。国家を搾取しない人は、国家から利益をもたらされます。天 下を搾取しない人は、天下から利益をもたらされます。ですから、この辺の道理の神妙さは見 えませんし、この辺の物事の緻密さは聞こえませんし、この辺の勝利の巧妙さは知られません。 なんとも微妙なものです。 肉食の鳥がエモノを取ろうとするときには、必ず低く飛んで翼を縮めるものです。獰猛な獣 がエモノを取ろうとするときには、必ず耳をたれて身をかがめるものです。すぐれた人物が行 動を起こそうとするときには、必ず愚か者のふりをするものです。 今、かの殷王朝の紂王は、まわりのつまらぬ意見に惑わされ、きわまりなく乱心し、女にう つつをぬかしています。これは、まさに国が滅びるきざしです。 私がその田野を見てみますに、雑草がおいしげり、作物がおしのけられています。私がその 国民を見てみますに、邪悪な人がのさばり、正直な人がしいたげられています。私がその役人 を見てみますに、ひどいことをするばかりで、刑法をねじまげ好き勝手なことをしており、上 下ともに自覚していません。これは、まさに国が滅びるときです。 太陽が出てきて、万物がすべて照らされます。大義が出てきて、万物がすべて利されます。 大軍が出てきて、万物がすべて服します。このように、すぐれた人物の徳は、なんとも偉大な ものですが、本人にしかわかりません。その楽しみたるや、この上ありません」 

 

六韜 武韜 第十四篇 文啓 

【解説】 文啓とは、文徳によって人民を教え導くことです。思うに、本文の内容にもとづいて命名さ れました。 【本文】 文王が尋ねました。 「すぐれた人物が守るものは、なにですか?」 太公望は答えました。 「どうして心配し、どうして惜しむことがありましょうか。万物は、おのずと得られます。ど うして惜しみ、どうして心配することがありましょうか。万物は、おのずと集められます。 政治が行われても、人はその効果に気づけません。時節がやってきても、人はその変化に気 づけません。(すぐれた人物は、人が気づかないうちに、うまく世の中を治めますし、天の法則 としては、人が気づかないうちに、時節を変えていきます)。すぐれた人物は、こういったやり 方を守って、よけいなことをしないで、万物がおのずとよくなっていくようにします。そこに はゆきづまりがなく、終わってもまた始まるというように、永遠に続いていきます。 ゆったりして、こういったやり方をとめどなく追求します。追求して会得できたら、心に深 くしまいこみます。心に深くしまいこんだら、それを実行に移します。それを実行し終わった ら、その成果を見せびらかすことはしません。 そもそも天地は見せびらかしません。だから、万物を生育できます。すぐれた人物は見せび らかしません。だから、よい評判が広まります。 むかしのすぐれた人物は、人をまとめて家としました。家をまとめて国としました。国をま とめて天下としました。賢人を各国に派遣して治めさせました。これを「大紀」と言います。 (大紀とは、国の基本的な制度のことです)。 また、政治と教育をこまやかに行い、各地の住民の性格を素直にさせました。ひねくれた人 間は、まともな人間に変わり、これまでの行いを改めました。各国は風習が違っても、各自は その境遇に満足し、人々はその目上の指示を尊びました。これを「大定」と言います。(大定と は、天下がとても安定していることです)。 ああ、すぐれた人物は、よけいなことをしないで、おのずとよくなるようにつとめます。賢 い人物は、善導してよくしていくようにつとめます。愚かな人間は、人々を善導できません。 ですから、人々の間に争いが生じます。上の人間が争いに苦労すれば、争いを止めるために刑 罰を多用します。刑罰を多用すれば、民心が不安定になります。民心が不安定になれば、亡命 するようになります。上の人も下の人も共に安心して暮らせなくなって、いつまでたってもく つろげません。これを「大失」と言います。(大失とは、国の政治が成り立たないことです)。 天下万民の心情は、たとえば流れる水のようなもので、さえぎれば止まり、開いてやれば流 れ、よけいにかきまぜなければ清らかになります。 ああ、なんと神妙なのでしょう。すぐれた人物は、始めを見れば、その終わりまで見とおし ます」 文王が言いました。 六韜 武韜 「すぐれた人物のよけいなことをしないでおのずとよくなるようにする方法とは、どんなもの なのですか?」 太公望は答えました。 「天には決まった形態があり、人には決まった生態があります。(天の決まった形態とは、春に 芽を出し、夏に伸び育ち、秋に実をつけ、冬に種となるというものです。人の決まった生態と は、春に耕作し、夏に除草し、秋に収穫し、冬に保存するというものです)。その生態を天下と 共有し、かくして天下はおのずと治まります。 最善の政治は、人民の実情に合わせて治世をつくりあげます。次善の政治は、教化を用いて 良俗をつくりあげます。そもそも人民は感化されて君主の政治に従うようになります。そうい うわけで、天は何もしなくても物事を完成させます。人は何も与えなくてもおのずと豊かにな ります。これが、すぐれた人物のもつ徳のなせるわざです」 文王が言いました。 「先生の教えは、わたくしの考えにぴったり合っています。つねに念頭において忘れないよう にし、そうして政治の基本にすえます」 

 

六韜 武韜 第十五篇 文伐 

【解説】 文伐とは、文事によって相手を倒し、軍隊や戦争を用いないで相手を倒すことです。文王が 「文伐」の方法を尋ねているので、このように命名されました。 【本文】 文王が尋ねました。 「武力を用いず知恵によって相手をやっつける方法とは、どのようなものですか?」 太公望は答えました。 「武力を用いず知恵によって相手をやっつける方法には、十二種類あります。 第一の方法としては、相手が喜ぶことをしてやって相手の思いどおりに動いてやると、相手 はおごりの心を生じ、必ずチャンスもおのずと生じてきます。これをうまく生かすことができ れば、脅威を取り除けます。(具体例:智伯は領土を広げることを喜んだので、韓氏と魏氏は智 伯に自国の領土を割譲して、相手を油断させました。また、東胡族の族長は馬が好きだったの で、冒頓単干は東胡族の族長に駿馬を譲って、相手を油断させました)。 第二の方法としては、相手国で大事にされている人物に取り入って相手国の権力を分散させ ます。相手国に二心をいだいている臣下がいるわけですから、相手国の力は必ず弱まります。 政府に忠義の臣下がいなければ、国家は必ず危機に見まわれるものです。(具体例:秦国の参謀 の張儀は、謀略によって楚国を苦しめたため、楚国にとらわれ、死刑になるところでしたが、 事前に楚国の高官に賄賂を贈っていたので、死刑を免れました。その上、うまくそそのかして 楚国に同盟を結ばせ、秦国が利用できるようにしました)。 第三の方法としては、こっそりと相手国の君主の側近に賄賂を贈り、その心をつかんで、深 く親しくつきあいます。すると、その側近は、身は国内にありながら、心は国外にあるように なって、相手国にとって必ず害悪を生じるもととなります。(具体例:秦国は、みずからを優勢 にするために、趙国の郭開に賄賂を贈りましたし、越国は、みずからの劣勢を挽回するために、 呉国の伯ヒに賄賂を贈りました)。 第四の方法としては、相手が道楽におぼれるのを助長して、その心のすさみを大きくしてい き、財宝を賄賂として贈り、美女を献上して喜ばせ、相手にへりくだってその言いなりになり、 相手に素直に従って調子を合わせれば、相手はこちらと争おうとはしなくなって、悪だくみも うまくいきます。(具体例:呉王によって滅亡寸前にまで追い詰められた越王は、美女の西施を 呉王に献上し、呉王の臣下には賄賂を贈って、うまく取り入り、難を逃れました)。 第五の方法としては、相手国の忠義の臣下を敬って、相手国への賄賂を少なくします。忠義 の臣下が使者としてやって来たら、長く引き止めて、謁見しないようにします。交代の使者が 来たら、忠義の臣下を帰さないで国内にとめおいたうえで、誠意をもって交代の使者に応対し、 友好関係を築くようにします。すると、相手国の君主は、忠義の臣下よりも交代の使者のほう を頼りにするようになります。こうすれば、相手国を謀略にはめることができます。 第六の方法としては、相手国の国内にいる臣下をてなずけ、相手国の国外にいる臣下を離間 させます。有能な臣下が外国と内通し、国の内部にまで外国の手がまわっているような国は、 滅びてあたりまえです。(別の文献によると、こうなっています。相手国の国外にいる臣下をて 六韜 武韜 なずけて、相手国の国内にいる臣下を離間させます。こちらから有能な臣下を派遣して相手国 の大臣にすえたうえで、外から攻撃をしかければ、相手国は滅びてあたりまえです。たとえば、 秦国は、張儀を魏国に派遣してそこの大臣にすえたうえで、軍隊を侵攻させて攻撃し、魏国は ついに滅ぼされました)。 第七の方法としては、相手をまるめこむには、必ず手厚い賄賂を贈り、相手国の君主が気に 入っている側近を買収し、内通したうえで、利益をちらつかせて相手がムダな仕事をするよう に仕向けて、たくわえをからっぽにさせます。 第八の方法としては、相手国の臣下に莫大な財宝を贈って仲間になってもらい、共同してた くらみ、その過程のなかでその臣下がもうかるようにしてやります。そして、その臣下が実際 にもうかれば、その臣下はまちがいなくこちらを信じるようになります。これを『親交を重ね る』と言い、このように親交を重ねていけば、必ずその臣下はこちらのために働いてくれるよ うになります。このように臣下が外国のために働くようになれば、その国は弱体します。 第九の方法としては、相手の名誉を称賛し、その身に危害を加えず、地位が高くて権力が強 いように見せかけ、相手に従うときには決して裏切らないようにし、相手をうぬぼれさせます。 まず相手をいい気にさせて、なんとなく相手が聖人ぶるように仕向ければ、相手国は大いにた るみます。 第十の方法としては、相手にへりくだって決して裏切らないようにすることで、相手国の歓 心を買い、相手の意向には素直に従うことで、相手国のことに対応していき、あたかも運命共 同体であるかのような親密な関係を作ります。相手の心をつかめたら、こっそりとこちらの味 方を増やしていきます。こうして時がくるのをまてば、まるで天が滅ぼすかのように、相手国 は自然に衰亡します。 第十一の方法としては、相手をゆきづまらせるのに、正攻法を用います。すなわち、臣下た る者は、出世したり、金持ちになったりすることを好んで、危険な目にあったり、罰せられた りすることを嫌うものです。そこで、こっそりと高貴な身分を保証し、ひそかに高価な財宝を 贈って買収し、相手国の優秀な人材の心をつかみ、相手の内部に強力な味方を作ります。そし て、こちらは外側で準備し、ひそかに策士を雇用して画策させ、勇者を採用して士気を高めさ せます。さらに、協力者を十分すぎるほど富貴にしてやっていれば、こちらの味方はどんどん 増えていきます。これが相手をゆきづまらせる正攻法でして、国を治めていながら、他人から ゆきづまらせられれば、どうして国を保てるでしょうか。 第十二の方法としては、相手国に対し、そこのでたらめな臣下に力を貸してやることで、そ この君主がいいようにたぶらかされるようにし、そこの君主に美女やみだらな音楽をすすめる ことで、そこの君主をだらしなくさせ、良犬や良馬を送ることで、そこの君主をそれにのめり こませ、ときに高い地位や強い権力を与えることで、うまく君主を誘導し、大局から相手国の 勢力を観察しながら、相手国をたたくことを諸国と共謀します。 以上、十二の事柄について、きちんと修得してこそ、戦争はうまくいきます。つまり、上は 天の時を察し、下は地の利を察し、勝利を予見できてから、戦争を始めるようにします。これ が、武力を用いず知恵によって相手をやっつける方法です」 

 

六韜 武韜 第十六篇 順啓 

【解説】 順啓とは、天下万民の心理に順応した方法で天下万民を教え導くことです。ここもまた本文 の内容にもとづいて命名されました。 【本文】 文王が尋ねました。 「どうすれば天下を治められるのでしょうか?」 太公望は答えました。 「天下をおおうほどの度量があってこそ、天下をつつみこめます。天下をおおうほどの信義が あってこそ、天下をまとめられます。天下をおおうほどの仁愛があってこそ、天下をなつけら れます。天下をおおうほどの恩恵をほどこしてこそ、天下を保てます。天下をおおうほどの策 略を用いてこそ、天下を失わずにすみます。いざ物事を行うとき、ためらわなければ、運のよ しあしに左右されたり、突発的な事件にふりまわされたりすることはありません。以上の六つ のことがらをわきまえていてこそ、天下を治められます。 ですから、天下を利する人は、天下に迎えられます。天下を害する人は、天下に拒まれます。 天下を生かす人は、天下にいい人と思われます。天下を殺す人は、天下に悪い人と思われます。 天下に気を配る人は、天下になつかれます。天下を苦しめる人は、天下に敵とみなされます。 天下を安定させる人は、天下に頼りにされます。天下を危険にする人は、天下にわざわいのも ととされます。天下は、君主一人のものではなく、天下万民のものです。道理をわきまえてい る人だけが、こういったやり方を実践できます」 六韜 武韜 第十七篇 三疑 【解説】 三疑とは、強敵を攻め、相手を離間させ、人望を失わせたいのだが、恐らく力が足りないの で、ためらっていることです。武王が「三疑」を尋ねているので、このように命名されたので す。 【本文】 武王が尋ねました。 「わたしは殷王朝を打倒したいのですけれど、心配なことが三つあります。それは、こちらの 力量では、強力な相手を攻められず、相手の身近な人間を引き離せず、相手の集団をバラバラ にできないのではないか、ということです。これについて、どうすればよいでしょうか?」 太公望は答えました。 「うまく状況にあわせ、謀略を慎重にめぐらし、金品を有効に使います。強力な相手を攻める には、必ず相手をさらに増強させ、さらに拡張させます。強すぎるものは、やわらかなものに 比べ、すぐにぽきっと折れるものです。ぴんと張っているものは、ゆるやかなものに比べ、す ぐにぷつんと切れるものです。強力な相手を攻めるには、強力さを使います(すなわち、相手 を増長させて自滅させます)。身近な人間を離間させるには、身近さを使います(すなわち、身 近な人間を買収して相手方に不和を生じさせます)。相手の集団をバラバラにさせるには、集団 を使います(すなわち、相手の集団を籠絡してこちらの集団に引きこみます)。 およそ謀略をめぐらす方法としては、ぬかりなくすることが重要となります。謀略をしかけ るには、チャンスに乗じるようにします。謀略にのせるには、利益で釣るようにします。する と、相手は必ず争いの心を生じます。 相手の身近な人間を引き離したいなら、その大事にしている臣下とその気に入っている側近 を利用します。その人たちの欲しいものを与え、その人たちの利益となることを提示します。 そうやって買収した人たちを利用して相手と相手の身近な人間との関係が疎遠になるように仕 向けさせ、身近な人間の意見が相手に採用されないようにさせます。利益をむさぼらせて大変 に喜ばせれば(つまり臣下や側近を買収すれば)、相手方のなかに疑心暗鬼が生じて目的が達成 されます。 およそ相手を攻める方法としては、必ず相手の目をふさいでから、相手の強力なところを攻 め、相手の盛大なところを壊し、人民を苦難から解放するようにします。(相手の目をふさぐ方 法としては)美女を使ってふぬけにし、利益を使ってふりまわし、美食を食べさせて喜ばせ、 音楽を聞かせて楽しませます。 相手の身近な人間を離間させ終わったら、さらに必ず人民を遠ざけさせます。その謀略を知 られてはいけません。ターゲットを助けるふりをして籠絡します。その真意をさとられないよ うにします。そうしてはじめて成功できます。 人民にほどこすにあたっては、出費を惜しまないようにします。人民は、牛や馬のようなも ので、よくめんどうをみてやれば、なついてきます。 心は知恵を生み、知恵は財産を作り、財産は集団を集め、集団は賢人を慕います。賢人の導 きがあって、はじめて天下の王となれます。