わかっちゃいるけど | クスリに頼らない自遊人

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東大法卒のアル中です。ベンゾジアゼピンを断薬して6年が過ぎました。東大野球部応援とグルメ情報、映画レヴューとメンヘラネタが中心です。
コメントには塩対応なので悪しからず御了承下さい。

…止められない。

これが依存症の本質ということは何度か書きました。


やりたくてやってるのなら、

それが酒ても博打でも盗みでも過食でも人でも恋愛でもセックスでも、

薬物でも

別にそれで逮捕されようと
早死にしようと

大した問題じゃない。

寧ろ本望


心底止めたくて仕方ない。
なのに止めることができない

だから苦しくて仕方ない。

これがホンモノの依存症です。

一度なったら治らないのも依存症。

「どうやって治したんですか?」

…メッセージは回復の物語を語り、回復の希望を伝えるものです、

こう聞かれるのはメッセンジャーとして本望、

メッセージの趣旨から外れていません、
「来て良かった」と思います。

文字通りgood news、 
「希望」を伝えにこれたのだから。

でも、残念

克服してもいないし、
治ってもいません。

というか「治った」と妄想した瞬間が私の転落の始まりです。

何人回復させた、とか
導いた、とか

回復したから、
もともと○○○○じゃないから、
「アイツらとは違う」とか

そう、

神になった瞬間アウトなんです。

私もしかり

「飲む」とか「賭ける」とか「○く、○る、○む」とは別の行動を上書きしただけですよ、
Aさん。

その時に
「あの」選択
…例えば飲むとか打つとか

それをしない「トリセツ」を毎日updateしてるだけです。

処方向精神薬依存は、自分のケースも含めてほとんどの場合、依存症には当てはまらなさそうです。

「真底止めたい」

合法、
処方されただけ、
問題は離脱症状だけ、
身体はどこも悪くない
仕事はできてる
タイホはされていない

なんだかんだ 言っても承認された処方薬だから

etc.etc.

色々な理由で「真底止めたい」まで、なかなか辿りつくことができない、

「わかっちゃいるけど」には遠く至らないという点において。