「春一番」コンサート | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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「『春一番』コンサートってまだやってたんや!」

先日、木村充揮のコンサート*を聴きに行った時に、「春一番2024」の開催を知らせるパンフレットがありました。

(*その時の模様はこちら↓)

 

 

 

春一番」コンサートといえば、1971年に大阪で始まった野外コンサートです。2回の中断を経て今年も開催されるとのこと。昔は天王寺公園にある野外音楽堂(野音)で行われていました。そこが閉館になると大阪城野外音楽堂に場所を変え、その後今年に至るまで、現在の服部緑地野外音楽堂で行われていたようです。

 

過去の出演者の中には、今では有名になった(ここには書ききれないくらいの)ミュージシャンがたくさんステージに立っています。70年代のフォークからブルース、ロック、ポップス、ジャズに至るまで、ジャンルを問わないシンガーやバンドの名前が並んでいます。

(詳しくはこちら↓)

 

今年の「春一番」コンサートは5月3日から5日まで、服部緑地の野音での開催です。服部緑地は家から近いこともあり、久しぶりに聴きに行ってみることにしたのです。

 

3日には押尾コータロー、4日は金子マリ、5日は木村充揮と、有名どころが出演予定。3日間とも行くのはしんどいので、いつにしようか迷った挙句、3日にヨメと一緒に出かけることにしました。他に友部正人とか中川五郎とか、70年代の懐かしいフォークシンガーが出演するのも決め手の一つになりました。

 

(写真は今年の出演者一覧のパンフ)

 

5月3日祝日。コンサートの開場は11時だったので、その時間に間に合う様にのんびり家を出て、会場の野音に着いてみると、すでに数100mの入場待ちの長い行列ができていました。

 

最後尾に並んで順番待ちをしていると、近くの明らかに70歳代と思われる人たちから

「中津川フォークジャンボリーが.....」とか

「加川良が.....、高田渡が.....」とか、聞こえてきてちょっと懐かしい。

 

20分ほど経って、やっと入場できました。

 

すでに最初の演奏が始まっていました。まだ空席も目立つので割とセンターに近い場所に座れました。会場は1,700席ほどのキャパがありますが、ステージ裏は黒幕で塞がれていたので、1000席くらいの規模になっています。

 

聴衆をざっと見渡すと、平均年齢はかなり高め、50代から70代が中心の様です。

 

最初の演奏者は黄啓傑(コウケイケツ)。

ピアノ伴奏でトランペットを吹きながら歌うシンガーでした。

(4日には高槻ジャズストに出演していた様です)

 

蠣崎未来

ギターを弾きながら歌うシンガーソングライター。

 

ヤスムロコウイチ

木村充揮を彷彿とさせるキャラで、酔っ払っているのか頭のネジがぶっ飛んでいるのか、客席との掛け合いが面白い。相当のベテランですが、演奏はなかなか聴かせました。ピアノ伴奏者がピアニカも同時に演奏していたのが珍しかったです。

 

時刻は昼過ぎ。用意のいい人は飲み物や食べ物を持ち込んでいましたが、我々は手ぶらできたためお腹が空いてきました。再入場できるというので、公園近くにあるコンビニへ買い出しに。手の甲にスタンプを押されたのは、どこかのレジャー施設へ行った時以来です。

 

帰ってきたら、次の演奏者が始まっていました。とりあえずステージ左の空いていた席へ。気温がどんどん上がってきて暑い!

 

台風クラブ

ギター、ベース、ドラムという典型的な構成のロックバンド。あまり上手くは感じられなかった。

 

リクオ(ピアノ)と中川敬(ギター)のセッション。2人とも人気があるので、ステージ前に人が集まってきました。アルコールも手伝って、踊り始める人もちらほら。

 

リクオはこの後も、3組ほどの伴奏をしていて、大忙しでした。彼も次の日には高槻ジャズストに出演していた様です。

 

白崎映美

いろいろなジャンルの曲を歌いこなすシンガー。伴奏にチェロが入るのが珍しかった。

 

少し席を移動して、PAの後ろから聴いてみました。

 

時刻は14時過ぎで、一番暑い時間帯です。日焼け予防はしていましたが、ジリジリと日が眩しい。

 

歌屋BOOTEE

二人組のギターバンド。ブルースが中心の演奏でした。

 

15時過ぎ、やっとお目当ての

押尾コータローが登場。大トリかと思っていたので、予想より早いオンステはうれしい!相変わらずの超絶ギターテクで聴かせます。

 

そしてなんと、ここでサプライズで嘉門達夫がステージに!。2人のセッションが始まりました。MCで知ったのですが、2人ともあの中川イサトにギターを習った兄弟弟子(もちろん嘉門が年上)だそうです。

 

アリシバ

かなり年配のシニアユニット。2人ともハーモニカを演奏しながらギターを奏でるという、懐かしい演奏スタイル。さすがに声は出ていませんでしたが。

 

友部正人

70年代フォークの大御所シンガー。久しぶりに見ました。往年の迫力はないものの、懐かしい声を聞きました。

 

ここまでで11組の演奏を聴いて、さすがに疲れてきました。時刻は17時過ぎで風も吹いて涼しくなってきたので、あと3組の演奏が残っていましたが、ここで退場することにしました。もうひとりのレジェンドフォークシンガー中川五郎の演奏も聴きたかったのですが、座りっぱなしとはいえ8時間はツラい。

 

会場の壁には、この日のプレーヤーの名前が出演順に張り出されていました。

 

高田渡が昔「春一番」に出ていた頃の懐かしい写真を見ながら、会場を後にしました。