ブルース・バンド「憂歌団」*のボーカル・ギター担当の木村充揮(きむらあつき)が、70歳の古希を迎えるのを自ら祝うためにソロライブコンサートをするというのを知って、すぐにチケットを申し込みました。
(*憂歌団ーとっくに解散していたと思っていましたが、改めて調べたらメンバーを変えてまだ残っていましたね)
思い出してみると、彼のライブ演奏を最後に聴いたのは、2018年の1月のことでした。大阪市にある高津宮で、正月のとんど祭りのゲストとして来ていた時です。
(その時の模様はこちら↓)
ライブハウスでの演奏が多いイメージですが、今回の会場は何とあのフェスティバルホール!
(2700人ものキャパがあるホールを満席にできるのか⁈ )
(ソロで長時間演奏できるのか⁈)
などと思いながら会場に向かいました。
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3月24日日曜日。この日はまさに彼の70歳の誕生日でした。その前週末にはゲストプレーヤーを迎えて、なんばハッチというライブホールで、2日間にわたって前週祭が行われていたようです。
ロビーには友人やライブホールからのお祝いの花が並んでいました。
早めにチケットを申し込んだおかげで、1階席の12列目というなかなか見やすい席でした。周りを見渡すと、やはり50代から70代の人たちが多く、30代くらいの若い人もちらほら。見上げてみると3階席は人影が無く、1,2階席だけに限定したようです。(確認したわけではないですが、それでも2000席はあります)
開演前には、知り合いのミュージシャンやタレント達からのお祝いビデオメッセージが流されました。
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17:00の定刻通りに開演。カーテンが開いてステージに現れたのは、何とBEGINのメンバーたち!
(ウッソー‼︎ BEGINが前座⁉️)
という、観客席のどよめきも収まらない中で、4曲を演奏した後で木村充揮がステージへ登場。少し痩せた感じでしたが、手には相変わらずしっかりとハイボール?焼酎?のグラスが(笑)
木村とBEGINのセッションで2曲演奏した後、カーテンを開けたままセットチェンジ。休憩時間ではないですが、この時間にトイレに走る人がいっぱい。流石に聴衆の年齢層が高いだけのことはありますね(笑)
そして、木村のソロステージ。正直あまり期待していなかったのですが、「天使のダミ声」と言われたハスキーボイスは健在でした。座りながらとはいえ、70歳と思えないほどの声量もあり、ギターテクと相まって相変わらず聴かせてくれます。
とぼけたMCも相変わらずで、曲と曲の間の聴衆との絶妙のやりとりも笑わせてくれます。こんな大きなホールでも、演奏スタイルは小さなライブホールのままなのが、彼らしいというか。
そしてさらに驚かしてくれたのが、ステージにお祝いに駆けつけた大物ゲストの数々。
大西ユカリ
金子マリ
上田正樹
近藤房之助
などなど。彼らとの即興セッションがまた良かった。
木村はその間にも、酒をお代わりしたり、タバコも吸ったりとやりたい放題。フェスティバルホールでそんなことができるのは、彼ぐらいのもんでしょう。(もちろん消防署には届け出てると思いますが、ステージ裏には消火器も置いてあったとか 笑)
演奏の途中に勝手にトイレに出かけ、その間を大西と上田が間を取り持つという珍しいシーンもありました。
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休憩を挟んで後半が始まりました。(休憩中もお祝いのビデオメッセージが数々)
前半と打って変わって、エレキギター・ベース・ドラム・サックスを加えた5人のバンドスタイルというステージです。
照明も音響もロックコンサートと間違うほどの華やかさ。特にベースやドラムの重低音が床や座席を震わせるほどガンガンに響きます。手拍子はもちろん、思わずスタンディングで踊り出す聴衆もいて、盛り上がりました。(年配の人たちは聴くのがシンドかったかもしれませんね)
ロックナンバーばかりでなく、しっとり聴かせるブルースナンバーもあり、これはこれで面白かった。
アンコールステージは、BEGINのメンバーやゲストシンガーも加わって、一大セッションが繰り広げられました。
大盛り上がりで終演ですです。気がつけば開演から3時間半が経っていました。(疲れた〜!)というのが正直な感想です。
(写真は終演後のステージの模様。垂れ幕は古希に因んだ紫の地に、LOVEのLを逆にして70という洒落たデザイン。同じデザインのTシャツも販売されていました)
ソロコンサートといいながら、豪華なゲストがサプライズ出演した大満足のステージでした。考えたら、木村ひとりでは1時間も持たないですからね。また機会があれば木村充揮のダミ声を聴きに行ってみようと思います。(やっぱり小さなライブホールの方が良いかな?)