十二支の干支にまつわる石像などが置いてある、京都市内の神社やお寺を巡るマップをラン友さんが作ってくれました。
大人数でのランイベントとして行うのはかなり難しそうなので、マップを頼りに勝手に走って回ってみることに。こんなマニアックなランに一緒に走ってくれるランナーはいないだろうなと思っていたら、ラン女子2人が手を上げてくれたので、3人で回ってみることにしたのです。
12月21日木曜日。予想最高気温が6℃という底冷えの京都で、京阪伏見稲荷駅を9時にスタート。
(写真の右端に言える木柱は、京都一周トレイル東山コース1番の道標です)
この日走ったコースです。
最初に伏見稲荷の境内へ。こんな平日の寒い朝でもそこそこの観光客の姿が。ただし聞こえてくるのは日本語以外の言葉ばかり。
本堂をスルーして、その奥の細い道(裏参道)を進んだ先にあるのが、八霊社(はちれいのやしろ 地図①)です。伏見稲荷の境内にある末社の一つですが、わざわざここに寄ったのわけはー
何と、ここには十二支全ての石像が揃っているのです。お社の周りを囲むように
子 丑 寅
卯 辰 巳
午 未 申
酉 戌 亥
と並んでいます。
しかも干支の示す方角に合わせて配置されています。例えば、子は真北を指し、午は真南を指します。なぜか午は2頭あり、申は服を着ていますね。
十二支が全部あるので、ここで終わっても良かったのですが(笑)、そういうわけにもいかず、最初の神社を目指します。
千本鳥居のある参道を進みますが、平日のこんな時間でも混んでいますね。ここでも聞こえてくるのは外国語ばかり。
伏見稲荷といえば「おもかる石」(京都検定ネタ)です。持ち上げてみて軽かったので、願い事が叶うんでしょうか?
参道の途中から、京都トレイル深草コースの道を逆走。
その先にあるのが、一つ目の伏見神寶神社(ふしみかんだからじんじゃ 地図②)です。京都トレイルで何回も横は通っているのに、いつもスルーしていたとこころです^^;
ここは”辰”の神社で、狛龍があります。
阿吽ではなく、右は天龍、左は地龍となっていますね。
御朱印をいただきました。
観光客の間を抜きながら、階段をさらに上へ。三ツ辻から見える京都市街。空気が澄んでいて、遠くの山並みもはっきり見えますね。
四ツ辻からは稲荷山山頂に向かわず、小さなお社が並ぶ道を下りて行きます。
その中の一つ、奥村大神は"午”のあるお社です。(地図③)
きれいに飾られた狛馬?が並んでいます。
さらに下りて行くと、再び京都トレイルに合流しました。
御寺泉涌寺(せんにゅうじ)の前を過ぎた先に
泉涌寺の塔頭(たっちゅう)のひとつ、即成院(そくじょういん 地図④)があります。
即成院の本尊は阿弥陀如来ですが、境内の弘法大師像の前に阿吽の狛犬がいます。なので、ここは”戌”ということで。
本堂の奥は有料ですが、御朱印は頂くことができました。
即成院はあの那須与一ゆかりの寺(京都検定ネタ)で、境内の一角には大きな墓があります。
(墓地には入れないので入り口からパチリ)
ここから東大路通を北へ。途中にある女坂を登った先にあるのが、新日吉神宮(いまひえじんぐう 地図⑤)です。
ここはその名の通り、”申”の神社で、阿吽の狛猿がいます。
神様の使者とされる、木彫りの真猿(まさる、魔去る?勝る?とも)も鎮座しています。
御朱印をいただきました。
さらに北に上がります。清水寺へ続く道は、海外の観光客が歩道から溢れそうになっていました。
その先の八坂の塔が見える道を上ると
八坂庚申堂(やさかこうしんどう 地図⑥)があります。正式には金剛寺と言うそうですが、その名の通り"申”の寺として有名ですね。
本堂の前には、「くくり猿」がいっぱいかざられ、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿もいますね。
御朱印はこんな感じ。
西へ進路を変えて、建仁寺の境内へ。
建仁寺といえば臨済宗の開祖栄西が宋からお茶の風習を伝えたことで有名なので(これも京都検定ネタ)、境内にはそれを示す茶碑が建てられています。
塔頭のひとつ、両足院(地図⑦)に向かいます。
ここの毘沙門堂の前には
毘沙門天の使いである”寅”が阿吽の狛虎として鎮座しています。
香炉にも虎がデザインされていますね。
御朱印もいただけました。
お昼近くになりお腹も空いたので、花街のひとつ宮川町に立ち寄り
京都のラン友さんオススメのお茶屋を改装した日本料理屋「光琳」というお店へ。
みんなで、お刺身天ぷらセットをいただきました。これで¥1,200はかなりリーズナブルです。
ここまでで10kmくらい。まだ予定の半分も終わっていないので、先を急ぎます。
>>>後編に続く