「みのお森の学校」からのご縁で、箕面ボランティアガイド(MVG)を目指すことにしました。
特に認定試験とかがあるわけではなく、先輩ガイドの案内するハイクイベントに参加して、ノウハウを学び、半年後に申告すれば誰でも(?)登録してもらえるそうです。
半年後の来年4月までに、合計15回のハイクイベントが予定されています。10月には3回のイベントがありましたが、先日29日日曜日に初めて参加することができました。
この日は一般の人を案内するハイクではなくて、MVGの有志だけが参加する自主研修ハイク。テーマは「勝尾寺を制覇する」。箕面にある勝尾寺(かつおうじ)にまつわる遺跡や施設などを、先輩ガイドの解説を聞いて巡るという内容です。
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朝9:30に阪急箕面駅に集合。この日参加したのは、先輩ガイドが20名、研修生は私を含めて14名でした。2班に分かれて、10:00に出発しました。
滝道の一の橋近くに数日前に設置されたというミャクミャクのカラーマンホール。大阪市内にはいっぱいありますが、箕面市はこれが最初だそうです。
滝道から西江寺(さいこうじ)横を抜けて、聖天展望台を経由して、高山道(たかやまみち)*を進みます。
*高山道 キリシタン大名高山右近の出身地である能勢高山地区に通じる山道。西江寺が起点になり、箕面ビジターセンター横から箕面川沿い(今は箕面ダムの下)を北上するルート。
高山道に残っている丁石(町石)。これは四丁石で、高山までは約八十丁(約8.7km)ありますが、現在残って確認されているのは11箇所だけだそうです。
才ヶ原林道からババタレ道を下りて
ビジターセンター横にある、東海自然歩道の起点になる石碑まで来ました。東海自然歩道はここから東京の高尾山まで結ぶ全長1697kmの日本で最初の自然歩道です。
しばらく東海自然歩道に沿って進みます。
最初はかなり勾配のある登りが続くキツいルートですね。
箕面にいくつかあるピークのひとつ、最勝ヶ峰(標高540m)に到着。写真では分かりにくいですが、奥の方に鎖で囲まれた「座禅石」と呼ばれる岩があります。
そのすぐ奥にあるのが、開成皇子(かいじょうおうじ)の墓です。皇族でありながら仏門に入り、弥勒寺(後の勝尾寺)の開基と伝えられる人です。「座禅石」↑はその皇子が座禅して悟りを開いたと言われる場所だそうです。
皇族の墓なので宮内庁管轄になっていて、一般の人が立ち入ることはできません。
その先の自然歩道から少し逸れたところにあるのが、証如上人と教信の供養塔。以前横を通った時も立派な塔があるなとは思っていたのですが、口誦念仏の創始者の二人を弔うために建てられたものとか。
真っ直ぐ行くと東海自然歩道ですが、ここから右の自然研究路8号線に入ります。
それを下りきった先にあるのが、勝尾寺園地です。説明を聞きながらゆっくり歩いてきたので、ここで既に13時過ぎ。30分ほど昼食休憩しました。
休憩後、少し下りれば勝尾寺に着きます。
お寺の入り口の横にある勅使門。今まで気づかなかったのですが、皇室を示す菊紋の石柱がある立派な門です。
勝尾寺には入らず、ここから昔の参道を辿って市街地まで降りて行きます。
鎌倉時代に建てられたという町石がしっかり残っています。これは一町石です。先輩ガイドの説明によれば、高野山の町石より数十年古く、(あまり知られていませんが)日本最古だそうです。
八天石蔵巡りで教えてもらった軍荼利明王の石蔵。勝尾寺の午方(真南)の境界をを守る明王の仏像があった場所です。
途中で旧参道と古参道の分岐があり、今回は尾根道になる古参道を進みます。(実は古参道は初めて歩きました)
古参道にも町石がいくつか残っています。先の一町石と形が違うのは、これは江戸時代に建てられたものだとか。
途中にある通称「対面石」。勝尾寺の座主が参拝のために行幸した清和天皇を迎えた場所だそうです。言われなければ通り過ぎてしまう場所ですね。
予定では、この先の帝釈寺を経由して、勝尾寺の大鳥居まで下りる計画でした。終了予定時間の15:30を過ぎてしまったために、途中の皿池公園で解散となりました。
この日のコースです。約12kmのハイクでした。
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箕面駅まで帰るのにバスという手段もあったのですが、駅まで3.5kmほどだったので、私は他の参加メンバーと別れて走って戻りました。
知れば知るほど奥が深い箕面勝尾寺の史跡。今回はほんの一部でしたが、先輩ガイドさん達のレベルになるには、かなり時間がかかりそうです。