ラピュタの島「友ヶ島」へ | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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晴れた日は山に登り街を走り、 雨の日は好きな音楽を聞きながら本を読む
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行こう行こうと思ってなかなか行けなかった場所の一つ、和歌山県の友ヶ島へ行って来ました。大阪からだと友ヶ島へ渡るフェリーのある加太港まではなかなか遠くて、フェリーも風などが強かったら欠航するというので、難易度が高かったのです。

 

天気も良さげで風もない予報を見て、26日木曜日に決行しました。

 

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 7:02 南海電車難波駅発の(朝早いため特急サザンは走っていないので)急行に乗って和歌山市駅まで行き、乗り換えて加太線の電車に乗ろうとしたら、「めでたいでんしゃ」が停まっていました。

 

あまり下調べせずに行ったのですが、加太線111周年記念で4種類のラッピング電車(7100系)が期間限定で走っているそうです。

 

 

 

この時乗ったのは「めでたいでんしゃ なな」という、車内がパワースポットになっている電車でした。

 

車内はめでたいという「タイ」尽くし。座席はもちろん、戸扉も凝っています。

 

つり革は魚(タイ?)仕様。(カメやフグとかもいました)

 

暖簾もタイ、よく見ると招き猫もタイを加えています。

 

床にはあみだくじ。

 

天井には水引の魚がぶら下がっています。

 

途中の駅も、それぞれご利益があるようです。

 

タイだるまも振動に合わせて揺れる仕掛け。

 

8:36 加太駅に到着。ホームにはめでたい「め」のオブジェが。

 

駅のゴミ箱も熨斗紙仕様でした。

 

駅から急ぎ足で加太港に向かいます。

 

9:00に加太港を出港するフェリーに間に合いました。平日の朝にも関わらず40人ほどが並んでいました。

 

フェリーは、車は乗れない80人乗りの小さな船です。

 

途中で見えたひょうたん島?(実際は地ノ島というそうです)

 

20分ほどで友ヶ島港に到着。野奈浦(のなうら)桟橋は補強工事中でした。

 

早速海沿いに島内を回ろうとしたら、8月の台風で崩れた護岸工事をしていて通行止めになっていました。仕方なくコースを変えて。いきなり山登りをする羽目に。

 

この日回ったコース(赤線の道)です。❌印のところが通行止めになっていました。

 

 

道もザレ場になっていて、けっこう歩きにくい。この日はランシューで行ったのですが、トレランシューズの方が良かったかな?とちょっと後悔。

 

15分ほどで、昔の軍施設に到着。

 

これは将校の宿舎だったところ。

 

その先にあるのが、有名な第三砲台跡です。ジブリアニメ「天空の城ラピュタ」の世界観を感じられる場所として一気に人気が出ました。(さすがにロボット兵まではいません)

 

島内には、明治時代から先の大戦まで使われた砲台跡が6カ所ありますが、この第三砲台が一番大きくて全体が残っているところです。

 

しっかりとしたレンガ造りの建物の中は真っ暗なので

 

持ってきたハンドライトで照らしながら進みます。

 

地上には砲台が据え付けられた丸い台座の跡があります。

 

ここには、合計8門の大砲が据付られたそうです。

 

その先にある、この島の最高地点「タカノス山展望台」に登ってみました。山頂には一等三角点があります。

 

360度見渡せて、東に目をやると友の島灯台が見えました。

 

道の途中の分岐にはこんな標識が建てられ、方向や距離が分かるようになっていて、迷うことはありません。

 

一旦海岸線まで降りてきました。孝助松海岸と名付けられた場所。

 

海岸線に沿って、先ほど山頂から見えた友ヶ島灯台に到着。今も現役だそうです。

 

灯台の西側にある子午線広場。標準時の東経135度が通る陸地では、日本最南端になるそうです。

 

その横にあった第一砲台跡。言われなければ、ただの窪地ですね。

 

そのまま回り込むと、第二砲台跡があります。建物の崩壊が激しいので立ち入り禁止になっていますが

 

海岸線の景色が綺麗です。

 

その先にある、今は使われていない海の家。このまま海岸に沿っていけばスタートした桟橋まで近いのですが、通行止めのために、再び山に登ります。

 

その途中にあったのが、第五砲台跡。第三砲台跡ほど綺麗ではないですが、土台はしっかり残っています。

 

11:40 一旦港にある広場に戻ってきました。ここまで約2時間。それなりにアップダウンのある道なので、ちょっと疲れました。13:30まで帰りのフェリーがないので、少し休憩をして島の東側を回ることに。

 

再び山道を登ると、沖にある神島の遥拝所がありました。地元の御祭神があるという神島は、今は上陸禁止になっているそうです。

 

先に進むと、芝生の広場が現れました。南垂水キャンプ場という場所で、普通にキャンプができるようです。

 

そこになぜかアート作品が残っています。2021年のわかやま文化祭の時の作品のようです。

 

登り切ったところにあるのが、第四砲台跡です。

 

ここも昔の砲台跡がしっかりと残っている場所でした。

 

さらに東に行こうとすると、ここも通行止めで先に進めず、仕方ないので港まで戻りました。

 

13:30発のフェリーで加太港まで戻ります。

 

帰りに見えた柱状節理の岩肌。これを見ると友ヶ島が火山活動でできた岩の島というのが分かりますね。

 

加太港に戻ったのが14時前。お腹が空いたので港に近いところにある「満幸商店」へ。この店にはかなり前に一度訪れたことがあり、てんこ盛りのしらす丼を食べた記憶があります。

(確かその時は大阪から加太まで走って行ったはず.....。)

 

相変わらず元気なおばちゃんたちが、今はこれがオススメという、わさびスープとあわしま丼をオーダー。

 

わさびスープは鯛出しのスープが美味しい。わさびを足すとさらに美味!

 

あさりやさざえなどの貝が乗ったあわしま丼もこれだけでも美味しいですが、わさびスープの中に浸すとさらに旨味が増しました。

 

昔は無かった?満幸オリジナルビールを飲みました。ビールにオレンジピールやコリアンダーが入った不思議な味でした。

 

ついでに近くの淡嶋神社にも参拝。

 

ここは人形奉納の神社として有名で、境内には至る所に人形や置物が並んでいます。

 

ここまでくると、ちょっと不気味ですね。

 

御朱印もいただきました。

 

加太駅まで戻って、帰りの電車に乗ります。こんどは「めでたいでんしゃ かしら」でした。

 

行きとは打って変わって、今度は冒険心のあふれる車内です。

 

音が出てきそうな座席もあります。

 

和歌山市駅からは特急サザンで難波まで戻ってきました。

 

ようやく行けた「友ヶ島」。これから行かれる方は、スニーカーではなく、トレッキングシューズやトレランシューズで行かれることをおすすめします。フェリーもよく欠航になるそうので、当日朝の事前確認は忘れずに。