昨日は雨予報のために予定していたトレランも中止することになり、ジムも休みに入ってしまったので、暇つぶしに映画を観に行くことにしました。
いくつか観たい作品があった中で、この映画が意外に評判がいいので、決まり!
元々は2005年から上演されているブロードウェイ・ミュージカルだそうですが、私は残念ながら舞台を見たことはなくて、作品自体も最近まで知りませんでした。なので、舞台との比較はできませんが、えてしてミュージカルの映画化というのはあまり評判がよくないケースが多い中で(唯一良かったのは”ウェスト・サイド・ストーリーくらい?)、これは成功しているようです。
舞台はニューヨークに実在するワシントン・ハイツ。主に中米(メキシコ、ドミニカ、プエルトリコなど)からの移民が生活している街です。いつでもどこでもラテン音楽(カリブ音楽)が流れていて、住民も陽気な人たちでいっぱいですが、実はいろいろな問題を抱えているところでもあります。
そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーという4人の若者を中心に物語が進行します。彼らは貧しい中でもそれぞれに夢があって、その実現に向けて頑張っているのですが.....。
(”ウスナビ”という変わった名前の由来も作品中に紹介されますが、これが結構笑えます)
とにかく、歌とダンスが素晴らしい!!
いきなり爆音が流れるオープニングの15分で圧倒され、その後も耳にガンガン入ってくる音楽と、躍動するダンスシーンに引き込まれっぱなしでした。人気ミュージカルなので音楽が素晴らしいのは当たり前ですが、一人ひとりの歌唱力はもちろん、コーラスが完璧と言ってもいいくらいハマっています。
音楽も、レゲエやサルサ、カリプソなどのカリビアン・ミュージックはもちろんのこと、ラップやR&B、ジャズなども取り入れられていて、ラテン系音楽があまり好きでない人でも楽しめます。
ダンスシーンもいっぱいありますが、特に何百人という大人数でのダンスに圧倒されました。場所も広場やダンスホールはもちろんですが、特にプールでのダンスシーンは素晴らしいの一言につきます。
やはり、こういうのを作らせたらアメリカは上手いですね。日本でも劇団四季を始めとして、歌って踊れる俳優さんが増えてきましたが、この映画を見ると底辺の広さと個人の実力が段違いということがわかります。
そしてもう一つ付け加えるなら、カメラアングルもよく考えられていて、この作品の魅力を何倍にもしてくれています。
ストーリーもシンプルですが、アメリカに暮らすカリブ移民が、陽気な中にも直面する経済問題や民族差別などをさりげなく取り入れているのが、ただのミュージカルに終わらせていませんね。
何気に観に行った映画でしたが、私の中では今年のベスト3に入る感動作でした。オススメです!是非、大画面スクリーンと音響設備の良い映画館で観てください。