六甲縦走キャノンボールラン参戦 | 晴走雨読な日々〜Days of Run & Books〜

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5,6年前に六甲縦走路をハイキングしていた頃、キャノンボール(以下CB)が開催された日に当たって、あのガイコツのTシャツを着て走り抜けるランナーを見て、「スゴっ!自分には絶対無理だな.....。」と思っていました。

 

公称56km(実際は46kmくらい?)の縦走路を11時間で走破するトレランの草レースに、初めてエントリーしたのは3年前の春でした。ラン仲間に誘われて、恐る恐る走ってみたら、なんと制限時間内に完走できてしまったのです。

 

調子に乗って去年も参加したら、後半の疲れと水分塩分補給を間違ったために足が攣りまくり、ゴールしたのは制限時間を1時間もオーバーした20:00過ぎ。

 

本当はこの年のエントリーを最後にするつもりでしたが、リベンジしたい一心で今年も参戦してしまったのです。

 

(*CBが開催されるのは3月と10月の年2回です。一番参加者が多い Speed の部は、春が宝塚スタート→須磨浦公園ゴールの逆走コース、秋が須磨浦公園スタート→宝塚ゴールの順走コース、となります。宝塚スタートの方が難易度がやや低くて完走しやすい?というので、もっぱら春だけの参戦です。)

 

阪急宝塚駅に着いたのは6:30過ぎ。朝早い駅周辺にはトレラン姿のランナーがちらほら。知り合いを探してみたのですが見当たらなかったので、そのままスタート地点の塩尾寺(えんぺいじ)下の広場まで坂道を20分ほど登っていきます。

 

誓約書を提出して参加賞のステッカーをもらいます。前もって送られていたゼッケンは毎回凝ったデザインですが、今年はこんな感じで梵字のレイアウトでした。(真ん中にあるのは、亥年に因んで阿弥陀如来を表すキリークの梵字だそうです)

 

広場には、昨夜21:00に須磨浦公園をスタートして徹夜で走りゴールした Night Speed のランナーや、ここから折り返して再び須磨浦公園まで往復(距離は112km!)する Power のランナーが休憩中でした。

 

7:30を回る頃にはランナーが続々とやってきて、あちこちで知り合いを見つけては写真を撮りあったり、エールを交わしたり。Night Speed に参戦していたやまもっさんもこの頃にゴールして、お疲れ様と挨拶を交わします。

 

7:45を過ぎると、開会式が始まりました。

 

このCBを主催するチンタの殿本さんとけんこう堂の繁田さんの大会趣旨の説明があり

 

スタッフ有志が勝手に作ったCBの歌を(強制的に)歌わされたり

 

これもスタッフ有志のエールがあったりと、いつものように和やかな雰囲気で盛り上げます。

 

8:00 レースがスタート。最初は上りということもあって渋滞し、あまり走り出す人はいません。知り合いのOさんとしばらく一緒に進むことにしました。

 

トレイルに入ってから少しずつ走れるようになりましたが、最初からあまり飛ばすランナーは周りにはいません。

 

途中で、Night Speedに参戦していたアッシーさんやぷっくん、たっつぁんたちとすれ違い、お疲れ様と労います。

 

8:50 大谷乗越に到着。ここはいつも最初の急登があるので渋滞するところ。少しでも足の負担を軽くするために持ってきたポールをセット。(荷物になりましたが、今回もこのポールのおかげでだいぶ助かりました。)

 

9:25 船坂峠通過。

 

しばらく進むとロードに出ます。

 

10:15 六甲最高峰下にある一軒茶屋に到着。予定より30分も早い順調なペースです。(縦走路というのに最高峰は通らないのです)

 

ここで、T女史達と偶然にも久しぶりの再会があり、お互いテンションが上がります。

 

でも、ここから先が寒かった。時折白いものが舞う天気で震えながら進みます。(何でも Night Speed に参加した人の話では、前夜の縦走路は気温が−6℃くらいで雪が舞う極寒だったそうです)

 

10:35 極楽茶屋跡に到着。ここでは西宮のGHT3という店が私設エイドを出してくれていました。(CBは私設エイドが結構あり、利用するランナーは感謝の気持ちで投げ銭を渡します)ここでホットドリンクをいただきました。

 

10:45 ガーデンテラスを通過。トイレに行きたかったのですが、次の記念碑台まで我慢。

 

11:00過ぎに記念碑台に到着。ここでトイレ休憩。

 

その先にある、ランナー御用達の有料エイド藤原商店も今回はスルー。

 

いつも私設エイドがある杣谷峠も、今年は何も設置されていませんでした。(気のせいか年々私設エイドの数が減っているような?)

 

11:50 掬星台に着きました。ここからの神戸の風景ははやっぱりいつ見てもいいですね。

 

ここの東屋には、大会唯一の公設エイドがあります。

 

炊き出しをしてくれている豚汁をいただいて、持ってきたおにぎりで昼食タイム。暖かい豚汁は美味しかった!

 

毎年ここで歌ってくれている、山登りミュージシャン秦野貴仁さんの応援ソングを聴きながら

 

コーラをいただきます。

 

他にはこんな私設エイドもいくつか設営されていました。

 

去年はここで30分ほどマッタリしてしまったので、今年は20分ほどで早々に先に向かいます。

 

天狗道、稲妻坂の激下りを降りて行くランナー達。

 

13:00 ほぼ中間点になる市ケ原に到着。ここにきてペースがちょっと遅れ気味になってきました。知り合いとの挨拶もそこそこに先に進みます。

 

確か去年も走っていたワンコ。ちゃんとゼッケン付けているランナー(?)です。

 

13:20 大龍寺の門前に到着。去年までエイドを出してくれていたカラビナ関西に代わり、今年はあじ天さんというお店が私設エイドを置いてくれました。

 

あったかいミネストローネで温まります。

 

ここから鍋蓋山に向かう途中で、(えっ!こんなところに!)なんとあの伝説の○○本エイドがあって、周りの女子たちがキャーキャー言いながらテンションが上がっています(オイオイ! 笑)恒例のイノシシの顔出しパネルも健在でした。

 

13:50 鍋蓋山の山頂。

 

14:10 一旦降りて、天王吊橋を渡ります。ここからまた登り返しがあるので、評判の悪い(?)吊橋ですね。

 

14:40 菊水山に到着。

 

天気が良くて、神戸市街が綺麗に見えます。

 

さらに先へ、いつも私設エイドがある烏原貯水池前には何もなく、(今年は取りやめかな?)と思っていたら、その先にちゃんと設営してくれていました。

 

ここでフルーツポンチをいただき、ちょっと元気回復。鵯越駅までは体力温存のため歩いて向かいました。

 

15:45 鵯越駅通過。予定時間より30分ほど遅れてきて、完走が厳しくなってきました。

 

ここで、ここまで一緒に走ってくれたOさんと別れ、ぼっちラン。

 

ロストしやすい丸山地区の住宅街も、迷うことなく通り抜けられ、高取山へ向かいます。ここのコンクリートの急斜面は、足の疲れが溜まってきてポールを使ってもキツイ登りでした。

 

16:30 高取神社(高取山山頂)に到着。この周辺は神域とされていて、どんな速いランナーも走行禁止なんです。

 

予定よりだいぶ時間も押してきたので、ここから覚えている限りのショートカットを使いまくり、

 

17:00 妙法寺前に着きました。ここからも通常の縦走コースではなく階段のショートカットを登って、さらに住宅街も抜け道を通って進みます。幸い同じようなショートカットコースを走るグループがいたので、こっそり着いていったのが本当のところ。

 

東山を登る頃には足の疲労がピークになり、かなりのスローペースに。

 

17:40 須磨アルプスに着いた頃は、まだなんとか日没前で明るかったのが幸い。

 

18:00 制限時間まであと1時間というところで、横尾山通過。途中何人かのラン友さんに遭遇し、元気をもらう。なんとか時間内にゴールできそうかな?とまだこの時は楽観的でした。

 

栂尾山からの400階段は下りだけど足に直接衝撃があってうまく降りられず、時間がかかってしまいました。

 

日没から30分、高倉台の団地に入る頃にはすでに暗闇が迫っていました。

 

その先のおらが茶屋に上がる鉄階段も迂回のショートカットをとったものの、すでにあたりは真っ暗。

 

ここで携帯していたヘッデン(ヘッドライト)頭につけて進もうとして、トラブル発生!!前日にバッテリーチェックをしていたのに、なぜかライトが点いたり消えたりし始めました。しばらく我慢して進んだものの、地面がよく見えずに転倒の危険があるため、スマホのライトを点けることにしました。

 

しかし足の疲れはマックスで、疲れもあって意識も朦朧し始め、ゆっくり歩きながら進むことしかできませんでした。この時点で時間内のゴールは諦めました。

 

やっとの事で旗振山に着いたのは19:00前。眼下の神戸の夜景と明石海峡大橋のイルミネーションをしばらく眺めて、ゴールに向かいます。

 

しかし、ここからゴールまでが遠かった。石畳の階段は足に響くし、手にしたスマホを落とさぬように慎重にゆっくり降りることしかできません。

 

なんとか須磨浦公園にゴールしたのは制限時間を20分近く過ぎた19:19でした。すでにゴールは撤収された後で、ラン仲間も暗くて見当たらなかったので、駅前でジェルを補給し自販機のビールでお疲れ様とひとりでプチ打ち上げ。

 

リベンジで挑んだキャノンボールでしたが、11時間の制限時間内の完走はできませんでした。とはいえ、20分ほど超過しただけなので良しとしましょう。今の私の脚力ではこれが精一杯といったところです。

 

一応これでキャノンボールは卒業したいと思っています。いろんなラン仲間と会えて楽しいけど、やっぱりシンドイですね。