16頭を笑顔で看取った
ペットロスカウンセラーReibiです。
今日のブログは、
ロクちゃんが書いています(笑)
君は、
死ぬまでにしたいことってあるかい?
僕は、あるんだよ。
16年と10ヶ月生きてきて
人生の終わりも
少しずつ近づいてきているから。
と言っても、
何も悲観的になってるわけじゃないんだ。
人間という生き物は
人生の残り時間が少なくなっていくことを
ひどく嫌うようだ。
それを思い悩んで
せっかく残された限りある時間を
楽しめないなんて、
なんて損な生き物なんだろう。
僕たち動物は、
最期まで最高に
この体と命をEnjoyするだけさ。
昨日は、
桜新町支店の車の鍵が無事見つかり
スペシャルプランとやら決行に!!
そのスペシャルプランには
仲良しのルカちゃんも
一緒にいくつもりのようだ。
ホテルのオーナーが
ルカちゃんの「発作収束セット」を
準備していた。
今のルカちゃんの状態での外出って
普通の人間はさせないんだけど、
ここのオーナーは非常識にも
連れていこうとしている。
どうやら、
一般常識ではなく
動物的感覚で動いている
人間としては珍種な生き物らしい。
ところが…
人生って何が起こるか分からない…。
僕の湯タンポができて、
そろそろ出発というところで、
ルカちゃんの発作が起きたんだ!!
ホテルのオーナーが
ルカちゃんの発作をなんとか収束させ
落ち着いたルカちゃん。
ルカちゃん、
ぐっすり眠りに入ったから
やっぱ置いていくか。
と、オーナー。
やっぱり、
ルカちゃんはお留守番になったらしい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190228/12/0178353020/4c/b2/j/o0960054014363796020.jpg?caw=800)
僕は
ダウンコートと毛布にくるまれてカートへ。
最後にもう一度
ルカちゃんを見に行ったオーナーが
ルカちゃん起きてるから
やっぱり連れていく。
といって、
僕の上にルカちゃんを乗せたんだ。
いつもの、
ちょっと頼りないボディーガードも一緒に。
見ると、毛布にくるまれた
ルカちゃんの顔はとても穏やかだった。
発作で苦しみながら…ではなく
眠るように旅立った。
僕の大切なルカちゃんは
この車の中で静かに静かに旅立ったんだ。
大切なルカちゃんの
旅立ちを一緒に見送れたことが
光栄でしかない。
でも、
僕はそうなることを知っていたんだ。
だって、今朝、ルカちゃんが
耳元でこっそり教えてくれたから。
僕たちは、
こうやってナイショ話をしているし
自分が旅立つタイミングって分かるんだ。
ルカちゃんは、僕にこう言ったんだ。
僕は今日、お空に戻るんだ。
でも、すごく幸せなんだよ。
ロクちゃんに会えて、
たくさんの仲間にも会たから。
それに、先週はママとパパが
僕に会いに来てくれたんだ。
僕のことは、もう嫌いなのかな?
って感じたこともあったけど、
ママもパパも僕のことを
すごく愛してくれているってわかったんだ。
だから、もう思い残すことはなかった。
でも、ロクちゃんともう少し一緒にいたくて
今日まで、ちょっと頑張ったんだ。
でも、今日、僕は逝くね⭐
僕は既に
たくさんの仲間に先立れている。
でも、お空に行くことって
僕たちにとっては
決して悲しいことではないんだ。
ボディーガードエルボーは、
ちょっと頼りないところもあるから
今日は特別にボディーガードふたりを
同行させることにした。
桜新町支店長のエール君だ。
僕と同じように海外経験もある彼は
頼りになりそうだよ。
ここは砧公園の「愛犬との散歩道」
ママと僕の思い出の散歩道。
昔は、よくここをママと歩いたんだ。
ママも僕も、
もうここには来ることはない
って思ってたけど
ママの話を聞いたオーナーが
一ヶ月前から桜新町支店長のエール君と
桜新町支店の用務員(エールのママ)と
秘密で計画していたんだって。
寒さと久しぶりなのとで
僕の体はガクガク震えた。
別に、ビビってるわけじゃない。
ちょっと怖くくもあったけど、
ビビってるわけじゃない。
ロクちゃん、お散歩してみよう。
オーナーがそう言って
僕をカートから下ろした。
久しぶりのこの足の裏の感触に
また体が震えた。
カートに戻りたくて、カートを見上げた。
そしたら、オーナーがこう言った。
ロクちゃん…歩けるよ🐾!
本当は、
昔のように堂々と歩けるのか
ちょっと自信が無かったんだ。
歳をとると、
思うように体が動かなくなってくることも
あるだろう。
それでも、
僕は勇気を出して一歩を踏み出した。
一歩踏み出したら
昔と変わらず歩ける🐾歩ける🐾
一歩踏み出したら
ここをママと何度もお散歩した記憶が
溢れ出してきた。
また一歩踏み出したら
ここで出会ったたくさんの友との記憶も
溢れ出してきた。
そうだ、僕は
いつもどこにいても
たくさんの愛に囲まれているんだ。
寒さも忘れて
僕はまた一歩、また一歩と
夢中で歩いた。
この感触、この匂い、この景色…。
この場所での幸せなこと
そして16年間の幸せなこと
そして、僕はママを選んで
ママの元にやってきたことを思い出した。
夢中で歩いていたら、
ちょっと疲れてきて木陰に座り込んだ。
そしたら、
オーナーが僕をカートに乗せた。
その間、
ボディーガードたちは
プロレスをしたり木をかじったり
育ちがいい僕とは違って
野性味に溢れていた。
お散歩で体も冷えたので
一度温まりたいと思っていたら
カフェに入るようだ。
僕は、今も食べることが大好きなんだ。
駒沢にあるブルックリンリボンフライへ。
アメリカンテイストな店内。
とてもいい香りがする。
なんだかわくわくしてきた。
ジンジャーエールとサラダ。
これは、僕のでは無さそうだ。
プレーンベーグル?
これは、僕たちのじゃないか?
ダブルチーズバーガー
ビーフパテの香りに思わず、
身を乗り出してしまう。
さらに、
リボンフライという繋がったポテトが大量に。
これ、ビールに合うね。
なんて、
桜新町支店の用務員エールのママは
話している。
どれだけ食べるつもりなんだろう・・・。
僕たちは、
小さく切ったベーグルを少しずつ食べた。
僕たちはペットでありながら、
それでもどこまでいっても犬なんだ。
僕は、人間も大好きだけど
犬と一緒にいるのも大好きだ。
みんな僕に夢中で
僕が歩くと、ついてくるんだ。
誰が来ようと僕は平気さ。
目の前のプロレスだって怖くない。
僕は、優しくて勇敢な男なんだ!
僕たちは、
死んだら終わりでは無いんだ。
ただ、この体をまとって生きるときが
終るだけなんだよ。
この体で生きられるのは
今だけだからこそ、
この体でできることを精一杯味わって
Enjoyするんだ。
大切なルカちゃんの体も
間もなく無くなる。
だから、
最期に寄り添えるこの時間を味わうんだ。
そして、
たとえルカちゃんの体が無くなっても・・・
それでも、
僕たちの絆は
永遠なんだよ。
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