人間関係で動揺してもあわてなくて大丈夫、ひとりでこっそりクールダウンしたり、未来に向けて前向きになったりする方法を紹介します。
心の動揺をどうにか鎮めたいとき、その場ですぐにできる方法があります。それは、自分の心を落ち着かせる言葉を唱えるというもの。
怒りを感じたときは相手に反論するのではなく、たとえば心のなかで「大丈夫、大丈夫」「気にすることじゃないよ」「ドンマイ」「落ち着こう」などと、自分の気持ちを落ち着かせる言葉で、自分自身に語りかける。
上記のような言葉をコーピング・マントラというのだとか(コーピング=切り抜ける、マントラ=呪文)。自分の心を落ち着かせるなら、どんな言葉でもいいとのこと。大切な人の名前を繰り返しつぶやくのもいいそうです。
1.「コーピング・マントラ」をもつ
人間関係のことで動揺したとき、もしも身動きがとれる状況であれば、その場から離れることをおすすめします。動揺の “元” を目の前にしたままで、心を落ち着かせることはそう簡単ではないからです。
怒りの感情をやり過ごすには、6秒ルールよりも、直ちに「その場を離れる」。それが最も効果のある方法です。
したがって、たとえばトイレに行ったり、コンビニに行ったり、電話のふりして席を外したりして、対象者から距離をとれば、自然と怒りが収まってくるそうです。
2. 物理的に「相手との距離」をとる
なお、その場でいったん動揺を鎮められたとしても、あとでそのことをグルグルと考えてしまう場合があります。そんなときは昔を懐かしんでみるといいかもしれません。
なぜならば、過去の記憶をたどる際によく働く脳の領域(※)が、未来を想像している際に働く脳の領域と共通しているから(※前頭葉・側頭葉・後部帯状回など)。
そこで、1日の終わりに楽しい思い出を懐かしみながらたどり、回想日記を書いていくことにしました。
なんだか、私小説を書いているような気分になりました。嬉しい記憶をたどるせいか、現在の気がかりな記憶はいったん消え、気分が高揚します。
加えて、懐かしい記憶に癒された感覚もありますし、この先「なんとかやっていけそうだ」という少しの自信も不思議と湧いてきました。栄養たっぷりの食事のように、気分のいい記憶は、回想するだけでも私たちのエネルギーとなるのですね。そして、いい思い出づくりが、いかに大事かわかりました。
3. 懐かしい記憶をたどってみる
今回は、人間関係で動揺した人が、ひとりでクールダウンする方法として、コーピング・マントラをもつこと、相手との距離をとること、懐かしい記憶をたどることを紹介しました。