銀の匙 SilverSpoon | 好きなことだけで生きられる

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「好きなことをしてそのことを発信しつづけると、そこに人とお金が集まります」by立花岳志
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映画「銀の匙」(2013)を観ました。


あらすじ

激しい学力競争を逃れ、北海道の自然に囲まれた農業高校に入学した少年。周りの生徒たちと違い、農業と縁のない家庭に育った彼が、個性的なクラスメートたちと初めての酪農生活を始める。そこで彼は悪戦苦闘しながらも、さまざまな命と向き合いながら成長していく。
初公開: 2014年3月7日
監督: 吉田 恵輔

ネットから抜粋

他の人の感想


3.5
0

農業高校が舞台の青春劇。
実家が農家だから、馬が好きだから、それぞれの理由で希望を持って集まる生徒たち。その中に何の目的も夢もないままただ逃げてきただけの一人の男子生徒。

彼らの交流と成長が丁寧に描かれていて、温かい気持ちになった。また農業を通じて日々命をいただいていることの大切さを改めて実感させられた作品。


ひらのげん

3.5
いろんなものと向き合う映画

「ハチケン」は、都会の進学校中学で挫折し、”逃げるように”酪農高校に進学してきた。逃げてきたのに、そこでも酪農に取り組む仲間からの挫折をする。ある日、鶏を”おいしそう”という女子「ミカゲ」に出会う。
ハチケンは慈善事業ではない酪農を目の当たりにする。成績の悪い経済動物は容赦のない「処分」がされる。

ハチケンは学校の実習で「豚丼」という名前を付けた豚を育て上げ、出荷し、命と向き合い、戻ってきた肉でベーコンを作る。

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「何も考えずに肉食って、気が向いた時だけ命を語る」・・私もそうです。このテーマは私が生きる上でずっと続く課題です。

命のテーマと併せて、バイトの分際で大きなミスをし、それでも給料を受け取るというシーンがありますが、これも考えさせられます。豚と同じくらい、ハチケンは成長します。親と真剣に向き合うことを決めた目はきらきらでした。

私も若いうちに第一次産業を経験すればよかったと思う。言い訳が効かず結果を求められる産業。評価はされにくく、反比例してやり方は自由。不真面目も必要だけどどこまでも真面目な産業。今になって憧れる。

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映画としては、そのまとまりが素晴らしく、きっちり始まってきっちり終わります。とても清々しく、過不足なく、サーっと吹き抜ける風のようなきれいな映画です。構成が素晴らしかった。高評価。

こういう映画をたくさん観たいと思わずにはいられない、素晴らしい作品でした。

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上島竜兵さんを偲ぶ。


3.0
0

中島健人のオーラゼロなのすごい


カナノシの感想・評価

4.0
0

進学校での学力競争に疲弊し、また伸び悩む成績に父親からは落胆の声。疲れ果て茫然自失のまま日々を過ごす少年、八軒勇吾。
見かねた進路指導教諭から、とある農業高校を勧められる。
全寮制だというその高校に、家庭でのストレスから逃げ出すため入学を決める八軒だった。
初めて触れる農業の世界は過酷で、しかし新鮮なものだった。

経済動物として触れる生命に、そしてこの競争社会に生きるものとして、自身を重ね悩み考え始める八軒。

彼は、答えを出すことが出来るのだろうかーーーな話。

原作めちゃめちゃ好きだから敬遠してたけど、完結して時間も経ったからそろそろ良いかなと視聴。
原作の前半の一エピソードを中心に見事に実写化。
尺の問題もありダイジェストのような部分は若干ありつつも、いくつかのシーンやキャラクターを上手く統廃合して綺麗に「銀の匙」を再現していた。

農、主に本作では酪農・畜産に関する苦悩や過酷さ等が描かれているがメインは八軒やその周りの人物の「農にまつわる」将来の悩みについてであろう。なので青春映画に値するんじゃないかなと。意外とパッケージから感じるコメディみは無かった、それが逆に良かったなと。

あとまったく意識していなかったので、校長役で上島竜兵が出てタイムリーで驚いた。別の感慨が湧いてきた。

さて。
邦画で実写化と言う今や何故か視聴するのに一瞬の躊躇いが出てしまうジャンルではあるものの、本作は面白くて「また原作読み返すか」ってなってしまった。今夜は徹夜かもしれない。

逃げたい時は逃げても良い。たまには甘えても良い。ほろ苦い甘さ。北海道銘菓ホリのとうきびチョコキャラメルの如し。



勝沼悠の感想・評価

3.4
0

北海道の農業高校を描く大ヒット漫画を実写映画化。

 これは配役の妙だなぁ。主役から脇役までカッチリはまってる。竹内力と哀川翔が兄弟役なんてウケ狙いとしか思えん。上島竜兵の校長先生とか普通思いつかん。主役の人もジャニーズって思えんくらい冴えない感じでほんと適役。

 こんなに漫画の実写映画化でスッキリくる作品も珍しい。


ぺんの感想・評価

3.4
0

原作は全部読んだわけじゃないんですが、手堅くまとめた実写化に思えました。
薄味で優しすぎて、サラッと観られてしまうけど、キャラも破綻してないし、青春ものとしての満足感は得られたな。
農家の抱える現実的な課題も自然に描かれていたし、動物との関わりや北海道ロケの風景もきれいに生かされている。

中島健人、広瀬アリスをはじめとして役者も漫画っぽくなりすぎず、それぞれの存在感に違和感がなくて良かった。
欲を言うなら連続ドラマでも観てみたかったな。
どうしてもハガレン実写も思い浮かべますが…今作の方は駆け足ながら一本の映画としてちゃんと面白かったです。
吉田恵輔監督の地に足がついたお仕事ぶりに納得する。


フィルマークスより抜粋


北海道の酪農高校に入学した少年の出会う酪農の甘くない世界と仲間たち。


自分に夢がなくても誰かのために必死になることで得られる充実感を知る。


すべてのキャスト特に主役のジャニーズの中島健人、ヒロインの広瀬アリスの華やかさを消しまさにそこに馴染んでいる姿は一見の価値あり。


吉田恵輔監督の地に足がついたお仕事ぶりは見事です。


(他の作品の時に激しい登場人物たちやストーリーを知っているだけに)


吉田恵輔監督目当てで鑑賞して良かったです。

原作もので自由にできる範囲も限られていたことを察しますが、見事にまとめた手腕はさすがです。

監督の引出しの多さを知れました。