
性暴力の被害にあいかけて相手を殴ったら訴えられてしまった3人の女性。
彼女たちを救うべく引退した弁護士が立ち上がる。
レイプ大国と言われるインド。
そこには男尊女卑が未だに蔓延っているのも原因であり、そこに痛烈に切り込む内容にもなっている。
女性は男と酒飲んだらダメなのか?
女性は好きな服を着ちゃダメなのか?
女性は自立して一人暮らししちゃダメなのか?
答えはノー!
そしてノーはノーなのです。
嫌よ嫌よも好きのうち、はもはや通用しない!
てかこの言葉って今考えると相当罪深い。
言葉少なに、でも的確に尋問、そして質問をしていく老弁護士が渋い。
しかし彼女たちを救うためとはいえ、かなりキツい質問もしていく。
性犯罪の裁判ではセカンドレイプとも言えるような尋問をされるとよく言うけど、これは被害者にはツライよな…。
でも寡黙なディーパク弁護士が、ラストで熱く語るシーンは胸アツ。
その言葉を聞きながら、次々と女性達の顔が映し出されるシーン良かった。
最後に女性警官と握手するシーンも好き。
ただ、弁護士のあのベインみたいなマスクの意味とか、途中の金銭受け取った受け取ってないというくだりがよく分からんかった。
ディーパク弁護士を演じるアミターブ・バッチャンはさすがの貫禄。
北のバッチャン、南のラジニ様って感じ。
ミナールを演じたタープシー・パンヌって「心のままに」のワガママ女か!
その他、「ゲームオーバー」「ミッションマンガル」「インパクトクラッシュ」など意外とこの人の出演作観てたおかげで顔を覚えた。
性的暴行の正当防衛で相手にけがをさせた女性が、逆に加害者として訴えられてしまう話。
傷ついている女性達が世間や法廷で更に二次被害を受けるので、観るのかなりしんどかった。けど、お国柄による女性蔑視の程度の差はあれど、話自体はインドだけの話とも思えず見応えあった内容が。
鋭くも慈愛に満ちたアミターブ・バッチャンの視線と、彼のこの事件の本質を突いた語り口に圧倒された。
とにかくハラワタ煮えくり返りもの。インドの問題がこの映画の中に凝縮されている。女性蔑視、育った地区、職業などの差別が色濃く残る様を作品にしている。カースト制度があった国だから、そう簡単には、解決しないんだろうな。証言台に立つ女性警官が同じ女性なのに平気で男達側に付くが、社会がそうさせるんだろう。ただ、この作品はキチンと着地するので、気持ち良く見れたが、実際は怪しい。弁護士役のアミターブ·バッチヤンが、凄く良かった。彼の他の作品も見たくなりました。
これはインドの方々にとってはセンセーショナルな社会派サスペンスだと思います
3人の女性達が一緒に飲んでいた男性に怪我を負わせた事から恨みを買い、最終的に殺人未遂での裁判にまで持ち込まれてしまう
そこに彼女らの弁護を引き受ける謎の老人が現れ…という話
インド映画って性的なシーンとかダメなんだと思っていたのですが、今は違うのですね
そしてインド社会ではレイプまがいの事がわりとまかり通っているというから驚き
始めがわりとグダグダしますが、法廷シーンに入ってからはかなり力が入りました
相手側の弁護士のウザさがすごい…
かなりメッセージ性が強いので法廷バトルというよりは説教といった感じではありますが、やはり「ノー」は「ノー」でしかないのです
日本の勘違い野郎達にもぜひ観て欲しい作品ですね
エンドロールで事件の顛末が映されます
このシーンを最後に持ってくるセンスがけっこう好きでした
フィルマークスより抜粋
前半がケガをさせた男性たちから3人の女性たちが嫌がらせをうけ訴えられるまで
後半が近所に住む謎の老人のべんごで裁判で闘う内容が描かれます。
彼女たちの言い分は男性から襲われたのを防いだだけなのに。
相手側の弁護士は売春と決めつけて主張してきます。
老弁護士の弁護で少しずつ相手を追い詰めますが彼女たちも赤裸々な発言を迫られて無傷ではいられません。
まさにセカンドレイプともいえるようなシーンの数々。
それでも老弁護士の活躍により最後は男性側の主張を退けて彼女たちの主張が通ります。
謎の老弁護士のキャラクター、扱っているテーマと法廷劇。
最後まで片時も目が離せない映画です。
でも紹介しています。