映画「川沿いのホテル」(2018)を観ました。
映画紹介です。
川沿いのホテル
Hotel By The River
강변호텔
監督:ホン・サンス
出演:キ・ジュボン、キム・ミニ、ソン・ソンミ、クォン・ヘヒョ、ユ・ジュンサン、シン・ソクホ
ジャンル:ドラマ
2018年
韓国
96分
音声:韓国語
字幕:日本語
NR
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2020年カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン第6位 韓国の名匠ホン・サンス監督とキム・ミニ6本目のコラボレーション
オススメポイント: 韓国の名匠ホン・サンス監督が、『草の葉』(2018)【2022年6月24日~7月23日配信】に続き、モノクロ映像で描く長編第23作。ホン・サンス監督と女優キム・ミニの、6本目のコラボレーション作品。漢江沿いのホテルでのある冬の一日を舞台にした会話劇。2020年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第6位に選ばれ、第68回ロカルノ国際映画祭ではキ・ジュボンが最優秀男優賞、第56回ヒホン国際映画祭では最優秀作品賞と脚本賞、最優秀男優賞を受賞。日本では第19回東京フィルメックスのオープニング作品として『草の葉』とともに上映された。日本独占初配信。
あらすじ: ある冬の日、漢江沿いにある静かなホテルに長らく逗留している老詩人ヨンファンは、何となく自分が死ぬような気がして、疎遠となっていた2人の息子をホテルに呼び出した。だが、親子は同じホテルの違う場所で待っていてなかなか出会えない。ようやく互いを発見した親子はホテルのコーヒーショップで久々に会話するが、話がうまく嚙み合わない。ホテルの別の部屋には失恋して傷心の美女サンヒが滞在している、ヨンファンは彼女を気に入ってその後を追う。やがてサンヒを慰めるために先輩の女友達がやってくる…。
【配信期間:2022年7月1日~7月30日】
【配信期間:2022年7月1日~7月30日】
ジャイホー映画記事より抜粋
見終わって考えてみても何か特別なことをやっているようにも思えない。
なのに最後まで見る人を惹きつける魅力は一体なんなのだろうか。
老詩人と美女が同じホテルに宿泊している。
老詩人は息子二人をホテルに呼び、
美女の元に先輩の女友達がやってくる。
外で散歩する二人の女性を見て老詩人は近づききれいだを連発する。
ようやく会えた老詩人と二人の息子たち。
カフェで會話に花が咲く。
美女は失恋の痛手を先輩に癒やしてもらう。
酒を飲み、ベッドに二人で横になる。
老詩人と息子、美女たちに渡すつもりのぬいぐるみを本人たちの部屋がわからずに諦める。
かわりに息子たち二人にぬいぐるみをお土産としてもたせる。
それぞれの息子の名前の由来をもっともらしく語る
老詩人。
夜は近くの店で食事をして盃を交す老詩人親子3人。
いきなり息子たちの前から消えた過去や母親は父親の長所はひとつもないと語っていたことが知らされる。
同じ店にあとから美女と女友達も食事に来る。
先に帰った老詩人親子たち。
老詩人後から美女たちの前に現れ詩を朗読する。
イカがどうとかいうよくわからない詩。
次の日、息子二人が父親に挨拶してから帰ろうとして部屋に行くと倒れている父親を見つける。
美女と友達はベッドに横になりながら二人共涙を流す。
そういう話です。

話だけではなんだか全くその魅力が伝えられないのが残念です。
予定調和を越えているのが魅力のひとつでしょうか。
最後まで老詩人が自殺するようには描かれない。
女にうつつを抜かすだらしない親父のように描かれていた。
駄目な男はホン・サンス映画によく登場する。
しかもモノクロです。
ゆうなればジミな映画です。
あまりお金がかかっていなさそうな。
それでも最後まで見させる監督の演出力が素晴らしい。
また見てしまいそうな自分が怖い。
老詩人が死ぬ前に現れた二人の美女は本当に天使だったのかも。
老詩人が二人に天使だと言っていたし。