「蒲田行進曲」のつかこうへい原作・脚本、「みゆき」の井筒和幸監督みゆきによる1985年製作の志穂美悦子主演作品です。
六甲山にある聖サフラン教会のシスターの今日子はひょんなことからヤクザの跡取・晴彦と結婚。しかし、式場で晴彦が殺されてしまい、替わりに二代目を襲名しなければならなくなり、神戸の利権紛争に巻き込まれる羽目に…
つかこうへいが自作小説の脚本を担当し、井筒監督が映画化した異色作品です。しかし、つかこうへいの脚本は映画向けでなく制作側とトラブったというエピソードも。
世間は山口組と一和会の抗争があった時代でヤクザ映画に対する反対もすごかったとか。
おそらくは「セーラー服と機関銃」が受けたから今度はシスターでという発想だったのでは。志穂美悦子を主演にしながらアクションが見せ場というわけでもなく、つかこうへい原作でも濃厚な愛憎劇や喜劇が展開するわけでもなく、ヤクザ映画で有名なキャストを使いながらもご時世でヤクザ映画を売りにも出来ず、いろいろとうまくいっていない感じがする作品でみどころはかたせ梨乃のおっぱいくらいでした。
志穂美悦子がまだまだ魅力的な時代だけにクオリティが残念。