空手の全日本選手権で優勝経験を持つ宮原華音が主演を務めた2014年製作の本格ガールズアクションです。
アクション映画部の女子高生たちが新作映画「ハイキック・エンジェルス」の撮影のため、廃校へとやってくる。ブルース・リーやジャッキー・チェンみたいな本格的アクション映画を製作することを夢見る彼女たちは、撮影も大詰めを迎える中、誰もいるはずのない廃校に大勢の男たちが現れ、校門は封鎖され、外部との連絡も断ち切られてしまい…
武田梨奈の「ハイキック・ガール!」の西冬彦が原案・脚本ですが、ヒロインがガチで空手の出来る女優であること以外に共通点がない内容的にはまったく関連性のないアクション作品です。
「ハイキック・ガール!」はあくまでシリアスだったのに対し、こちらは基本的にコメディでテイストも全く違っています。アクションシーンも前作の本当に当てているガチ感がない(当てているシーンもあるけど)のでインパクトも薄くなっています。
宮原華音は動けるし、かわいいしこの頃から魅力的ですが、この作品はタイトルが複数形になっていることでもわかるように動ける女子高生たちの物語であり、彼女だけの映画ではない分、武田梨奈ほどのインパクトが残せないのが残念。
しかし、彼女はここから10年頑張って今の冥黒の三姉妹のクロトーとして大きな成果を残しているので、彼女を発掘しただけでも存在価値のある作品と言えます。
残念ながら彼女の出演映画はどれもクオリティが低く、結局東映のヒーローものに出演するまで注目されないのがもったいない限り。
クロトーで注目された今、「ガッチャード」後の彼女の活躍に期待です。