タイトルと内容が全然違ってびっくりなシリーズ最終作「子連れ殺人拳」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

1976年製作の千葉真一主演の「殺人拳」シリーズ最終作です。これまでの「殺人拳」シリーズとは内容的な関連性はなし。

 

風来坊の空手家が、子連れの剣術使いと出会う。空手家は小さな街に流れ着くが、そこでは東田組と西村組が利権をめぐって対立して住民の生活を脅かしていた。空手家は東田組の用心棒となるが、西村組も剣術使いを用心棒に雇い…

 

もはやここまでの殺人拳シリーズ3作品とは主人公もキャラ設定も別物の完全に独立した物語でした。

大筋は「用心棒」そのもので敵対する組織の用心棒が子連れの剣客の夏八木勲で後半に彼と対決し殺してしまい、子どもを母親のところまで連れて行ってくれと言われ、子どもを母元へ連れて行くそのちょっとの間だけした子連れ殺人拳ではなく、むしろほとんど子連れ殺人剣でした。

これまでのシリーズに比べてお色気シーンがかなり増え、バトルに剣の要素が増えた感じ。

室田日出夫、梅宮辰夫といった「仁義なき戦い」メンバーも顔を見せ、いろんな人気作品の要素をぶち込んだけど、まとまりなくみんながタイトルから期待したものでもなくがっかりしたお客さんも多かったのではと思います。

苦肉の策のシリーズの変化球でしたがこれで終了もやむなしという感じはあります。