久しぶりにTHE ENDを観た「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

 

アレクサンダー・ペイン監督が「サイドウェイ」でもタッグを組んだポール・ジアマッティを主演に描くドラマです。

1970年12月のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校。生真面目で皮肉屋の教師ポールは、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生アンガス、寄宿舎の食堂の料理長で、自分の息子をベトナム戦争で亡くしたメアリーという、一見すると共通点のない3人が、2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになり…


オープニングから1960~70年代っぽいタイトルが出てきて、描かれるのも1970年~71年の年末年始の物語でした。考古学教師のポールが過去を知ることは今を知ること的なことをアンガスに言う場面がありますが、この作品自体にそういう想いが込められているのだろうと思います。

ベトナム戦時下のアメリカを今描く意味。

戦争で息子を亡くしたメアリーや酒場で片腕を失った男に出会ったり、戦争を実感させます。

アンガスの両親は反抗的な息子を陸軍学校へ入れようとします。

クリスマスを一緒に過ごしたポールはアンガスを思ってある行動に出ます。

いろいろある人生を送る人たちがふれあい想い合う人情ドラマで今年のオスカー候補作品の中では抜きん出たいい話でした。

最後にTHE ENDって出る映画、久しぶりでした。