雁屋哲原作、池上遼一作画による同名劇画を映画化した1975年公開のシリーズ第1作です。
私立の名門青雲学園は、神竜剛次をリーダーとする暴力団同様のグループに牛耳られていた。白井校長は苦慮の末、関東少年刑務所から“父親殺し” の罪名をもつ流金次郎を特待生として迎える。手錠をかけられたまま、護送車で登校して来た流。校長に怒った神竜は、報復手段として生徒会会長の阿部が制裁する。それを見た流は神竜の独裁に対決する決意をし、山際涼子ら生徒会グループが共鳴した。この事を知った神竜は、数日後、涼子を屋上から宙吊りにすると脅しをかけ…
「トリリオンゲーム」の池上遼一が作画を担当し「美味しんぼ」の雁屋哲が原作を務めた少年サンデー連作の不良漫画を「不良番長」シリーズの内藤誠が映画化した作品です。
「不良番長」シリーズはまだ観ていないですが、あの時代の東映の不良映画はだいたい内藤監督が手掛けています。
星正人という今となっては誰?っという俳優が主演していて、ほぼほぼ無名キャスト。ビジュアル的にはイケメンで原作の雰囲気がなきにしもあらず。
不良グループがナチスの格好をしていたり、ヒトラーの写真を掲げていたりして、今では絶対にNGな表現が全開です。ギャグすれすれの荒唐無稽さでバトルが展開しますが、あくまでシリアスです。
なぜあの不良たちが退学にされないのか謎過ぎです。
変な拳法使いの留学生とのバトルからの神竜とのラストバトルもあまり盛り上がらず唐突にエンド!
それでも続編が作られているから、これでもそこそこヒットしたんだろうか?
次回作で原作者が脚本に入っていたり、キャストも監督も変わっているから、やっぱり評判は悪かったんだろうか?