90分目が離せない大傑作だからもっと評価されるべき「河内カルメン」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


今東光の原作を「肉体の門」の鈴木清順監督、主演野川由美子コンビで映画化した1966年公開作品です。大須シネマで観ました。

河内の百姓の娘麗子は美しく豊かな肉体で村中の男たちを魅了していた。中でも刷毛工場の息子の彰は露子に夢中だったが麗子にも強く惹かれていた。村祭りの夜、露子は悪童たちに処女を奪われる。家に帰ると母親の浮気現場に出くわし、母を問い詰めると父も公認と言われ、露子は河内が嫌になり、大阪のキャバレーで働き始めるが…

前にアマプラで観て、あまりの面白さに大好きになった作品で、なぜか大須シネマで上映されていたので、観に来ました。
久しぶりに観ましたが、次から次にヒロインに男絡みの不幸が起きるものの、ハンパないバイタリティで乗り越えていく展開に圧倒されます。
野川由美子の体当たりな演技は魅力的過ぎるし、鈴木清順の自由過ぎる演出はどこを切っても新鮮であっという間の90分です。
なぜマイナーなのか不思議にくらいの大傑作でした。