「エネミー・ライン」のジョン・ムーア監督による30周年記念に作られた2006年公開のリメイク版です。
実子を死産させてしまったソーン夫妻は、同じ病院で6月6日午前6時に誕生した母親不明の赤ん坊を引き取り、ダミアンと名付け養子にする。その5年後、ソーン一家の周辺で次々と怪事件が起こり…
1作目の雰囲気を大切にして、インパクトがあったショックシーンもほぼ継承しているし、悪くないリメイクだと思いますが、ただ残念なのが主演のリーブ・シュレイバーと妻役のジュリア・スタイルズです。
オリジナルでは名優グレゴリー・ペックが演じた役をリーブ・シュレイバーが演じるとやっぱり見劣りします。役の上では年齢的にシュライバーの方がハマっていますが、ペックの演技があったから荒唐無稽な悪魔の話がリアルに出来たのだなと思います。
シュレイバーとスタイルズ夫婦に対して、カメラマン役がデヴィッド・シューリスだったり、神父役がピート・ポスルスェイトだったり、極め付けが乳母役がミア・ファローだったり脇役キャストが名優揃いで強すぎて、それに対する主演が俳優としてかなり格下のシュレイバーだと明らかに弱すぎです。
ショックシーンが絶妙なアレンジで上手にリメイクされているだけに主演キャストがイマイチなのが残念すぎる映画でした。
とはいえ1作目を観ていなければ十分面白いオカルト映画だと思います。
Amazonプライムにあるので「オーメン ザ・ファースト」を観て、続きが気になった人にはオススメかも。