「トランザム7000」のハル・ニーダム監督が大陸横断5000キロの最大イベントキャノンボールをオールスターキャストで描く1981年製作のカーアクション映画です。BS松竹富士で放送していた吹替え版で観ました。
東海岸を出発し、西海岸のカリフォルニアまで5000キロを走破するルール無用、妨害自由の公道レース"キャノンボール"。その参加者は、救急車を調達して警察の追跡をかわすタフガイJJ、007気取りの富豪シーモア、ハイテク搭載車を操る東洋人コンビ、シャレたジャンプスーツで参加する美人コンビら、最高にクレイジーなやつらが集まり…
バート・レイノズル、ロジャー・ムーア、ピーター・フォンダ、ディーン・マーチン、サミー・デイビスJr.、ファラ・フォーセット、ジャッキー・チェン、マイケル・ホイという当時の大スターが顔をそろえるオールスター映画です。これを20世紀フォックスと香港のゴールデンハーベストが製作しています。ゴールデンハーベストはジャッキーとマイケル・ホイを世界的に売りたかったのだと思います。
スーパーカーブームは終わっていたとは思いますが、大スターとスポーツカーの数々に当時の小学生たちは心躍らせたものです。
天下の ハル・ニーダム監督・バート・レイノルズ主演ですがオールスターキャストのキャラを見せることが優先でカーレース映画感はかなり薄い感じです。
黒人のサミー・デイビスJr.やアジア人チームの表現とか現代ではちょっと差別的な感じもありますが当時としてはこんなもんかという感じ。なぜか日本人役だったけど、ミスター・ブーのマイケル・ホイとジャッキーの共演が観られるだけでも贅沢ではあるけれども。
エンドロールにNGがあるのがジャッキー映画っぽいくて良くて、ロジャー・ムーアのNGシーンとかこの作品でないと観られない贅沢さでした。
このゆるい内容で公開当時はインディ・ジョーンズ第1作の「レイダース」や「ロッキー3」よりヒットしたというのが凄い。