エロいシーンが大幅減で残念な仕上がりな「さよならエマニエル夫人」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

1977年製作の「エマニエル夫人」シリーズ第3作です。

 

インド洋に浮かぶ地上最後の楽園セーシェルで、性生活を自由奔放に満喫するエマニエルと夫ジャン。そんなある日、若い映画監督グレゴリーがロケハンのためセーシェルへやって来てエマニエルと関係を持つ。エマニエルはいつしか彼に対してかつてない感情を抱くようになり…


シリーズ3作目になると音楽のノリも変わって来ます。と思ったらセルジュ・ゲンズブールでびっくり。前2作のアジアを離れてセーシェルまで来ると全然空気も違います。エマニエルとジャンの夫婦の物語なのは同じですが、3作品とも監督が違うのでHしまくる以外に一貫性がありません。

2作目からキャストが替わっているのもありますがジャンがシリーズが進むにつれどんどん薄汚くなっているのが気になります。仕事もいつのまにか外交官から建築家に転職しています。

グレゴリーというつまらない男に夢中になるエマニエルの気がしれません。前作からエロに対する姿勢が大いにトーンダウンしています。

結局、グレゴリーに本気なエマニエルが嫉妬するジャンに愛想をつかすくらいの展開しかなくがっかり。