「余命10年」の藤井道人監督が長澤まさみを主演に迎えたNETFLIXオリジナルのファンタジードラマです。
瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子は離ればなれになったひとり息子の良を捜す道中でアキラという青年や元ヤクザの勝利、元映画プロデューサーのマイケルらと出会う。やがて自分がすでに亡くなっていること、未練を残して世を去ったため、まだ“その先”に行くことができずにいることを知り…
長澤まさみがいきなり津波に飲まれて死ぬところから始まり、その後ファンタジー展開になるのがなんか嫌でした。
成仏出来ない人たちが70年代安保くずれだったり、現実の悲劇をファンタジーにしてしまうのがどうにも好きになれません。
あの世の成仏できない人々のお話にまったく興味がわかないけど、好きなキャストがけっこう出ているので我慢見続けますが、このノリがやっぱりしんどい。退屈。
とこの映画のことを検索してみたら、スターサンズ代表の河村光庸さんが亡くなる前に企画していたものを藤井監督が遺志を受け継ぎ形にしたものだったと知りました。
リリーフランキー演じる元映画プロデューサーのマイケルは河村さんを投影したキャラだったのかも。これだけのキャストが集まったのも、河村さんを慕う人たちの頑張りなのかなと思います。
藤井監督には何よりこの河村さんが残した物語を完成することに意義があった作品なのかも。