美人看護士姉妹の愛憎が渦巻く東映セクスプロイテーション映画の傑作だった「天使の欲望」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「祭りの準備」の中島丈博の脚本を「処女監禁」の関本郁夫監督で映画化した1979年公開の東映エロス作品です。東映オンデマンドで観ました。

 

津軽から出てきた二人の姉妹。姉は高看試験に合格し、都内の大病院に勤務し、妹は下町の薄汚い産婦人科開業医のもとで下働き。看護婦をしながら、男から男への肉欲に狂う姉と田舎者で純朴な妹は、里帰りするものの、姉は母の愛人に襲われて…

 

姉を病院で強姦した男とひょうなことから知り合いになった妹がその男に惹かれて行き…な展開です。妹はちょっと足りない頭でいろいろと必死に生きているけど、失敗ばかりしていろんな人にぶっとばされているのが印象的です。

男にだらしない姉と一途な妹の姿が対照的に描かれます。2人とも美人でスタイルもよく美人姉妹で普通にしていればいい人生を歩めそうなのになかなか無茶苦茶な生活ぶりです。

妹の目の前で彼女が好きな男を抱いて見せるのはクズ男に妹が抱かれないようにするためか…

姉妹の複雑な愛憎画入り混じる情念のドラマが見応えあってさすが中島丈博脚本と思う作品でした。