バリー・コーガンがこれでアカデミー賞にノミネートされていないなんて嘘だろ「Saltburn」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「プロミシング・ヤング・ウーマン」でアカデミー賞の脚本賞を受賞し、一躍注目を集めたエメラルド・フェネルの長編監督第2作となるAmazonプライムオリジナル作品です。

 

オックスフォード大学に通うオリバーは貧乏でイケてなくて学内で浮いた存在なった。そんな彼の前に貴族のような暮らしを送る裕福で人気者のフェリックスが現れる。フェリックスに自転車を貸したことから二人は仲良くなり、オリバーはフェリックスの一家が所有する広大な土地、ソルトバーンに招待され…

 

オリバー役のバリー・コーガンとフェリックス役のジェイコブ・エロルディの全然住む世界の違う二人が仲良くなって、オリバーがフェリックスに友情以上のものを感じて行く過程がつぶさに描かれ、キュンとする青春映画になっています。

バリー・コーガンのイケてなさが絶妙で、フェリックスの嫌味のないイイやつぶりも心をくすぐります。

「プロミシング・ヤング・ウーマン」は性暴力を受けて死んだ親友の復讐をする女性の執念を描く物語でしたが、その真逆のような物語が展開することにびっくりです。

ソルトバーンの豪邸に住む人々のみんなクセが凄くて楽しい限り。

そこでフェリックスの家族たちを魅了していく意表を突く大胆な展開。フェリックスの姉と仲良くなるとフェリックスが嫉妬したりして、ドキドキします。

こんなに面白いのになぜか今年のアカデミー賞には何もノミネートされていません。個人的にらノミネートされているいくつかの作品より、ずっと面白いのにと思うばかり。