「なみだ恋」に続く八代亜紀さん出演の夜の演歌シリーズの1974年公開作品です。
八代亜紀さん追悼として観ました。
えみかは、赤坂の高級クラブを経営する叔母と一緒に湘南にあるマンションに住んでいた。ある日、写真家志望の叔母の愛人力は先輩のグラフィック・アーティストからスポーツカーを150万円で譲り受けることになり、金の調達をえみかの叔母に頼み込んだ。彼女は姪のえみかの処女をパトロンで政界の立役者の大橋に売って金策をしようするが…
「なみだ恋」と同じ脚本家のせいか同じような設定でヒロインが叔母によって利用され、叔母のヒモたちに言い寄られ、金持ちに売られようとします。前作よりコミカルなタッチですが終盤の展開はこっちの方が悲劇的でもあります。
八代亜紀さんは本人役で登場し主題歌を歌っていますが出番は前作より少ないくらいです。
高倉健主演の渋い作品を数多く手掛けている降旗康男監督とは思えない渋さゼロのセクスプロイテーション映画でした。
若き日の八代亜紀さんの歌唱シーンが観られることに関しては貴重な作品だと思います。