ウラジミール・ボゴモーロフの短編小説をアンドレイ・タルコフスキーが映画化した長編第1作です。
イワンが今も夢に見た美しい故郷の村は戦火に踏みにじられ母は行方不明、国境警備隊員だった父も戦死した。一人残された12歳のイワンは危険を顧みず敵陣に潜入し、少年斥候として友軍に協力するのはナチス憎しの想いからだった…
イワンが兵隊につれられて来て、上官にしか話をしないと言い、大尉がくるとバグしてキスしたり滅茶苦茶子どもっぽく懐く瞬間を見せます。
大人の男性と少年の関係としてはちょっと異様に見える瞬間です。
イワンは泥まみれでズブ濡れなので、兵隊はお湯を用意して彼に服を脱いで洗いなさいと言い、イワンは全裸で身体を拭きます。
冒頭やエンディングには平和な時代に裸で水遊びするイワンの姿が描かれます。
戦争に翻弄された可哀想な少年を描く作品には違いないですが、そういう風に怪しい空気を感じながら観るとやっぱり根底には少年愛があるんじゃないかと思う作品でした。