「宝くじの不時着」はこの作品のパロディの様でもあるイ・ビョンホンの出世作「JSA」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「オールド・ボーイ」などを手がけるパク・チャヌク監督が2000年に製作した出世作です。「宝くじの不時着」を観たらみたくなったので録画してあったのを観ました。

 

1999年10月28日深夜、軍事境界線にあるJSAで北朝鮮の兵士2名が射殺される事件が発生する。容疑者の韓国軍兵士イ・スヒョクと現場に居合わせた北朝鮮兵士オ・ギョンピルの証言は大きく食い違う。捜査は中立国監視委員会に委ねられ現地に派遣された韓国系スイス人の将校ソフィー・E・チャンは、事件の関係者たちと面会を重ねながら真相に迫るが…

 

イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、イ・ヨンエといった今なら誰もが知る韓国スターが日本でブレイクする前に共演していたヒューマンサスペンスです。

JSAで北朝鮮の兵士2人が射殺され、中立国の将校が尋問し双方のドラマが交錯し真実が明らかになっていくという構成が見事です。ひょうなことから仲良くなった南北の軍事境界線の兵士たちが徐々に友情を深めていき、その4人がなぜこの事件を起こしたのかというところが軸になりますが、見どころは友情ドラマです。それを名優ソン・ガンホとイ・ビョンホンが真正面からぶつかり合い熱い感情を沸き起こさせてくれます。監督はパク・チャヌクですが後の作品群からすると考えられないくらいエモい展開でびっくり。

南北の兵士が仲良くなるくだりが「宝くじの不時着」と似ていてあれはこの作品のパロディでもあるのかなという気もしました。