アート系で難解かと思っていたらスラップスティックコメディみたいだった「アル中女の肖像」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

ドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガーが1970年代末から80年代にかけて発表した「ベルリン3部作」の1978年製作の第1作です。

 

1980年代。東西を分断する高い壁に囲まれていた西ベルリン。酒のために生きている昼夜問わず酒場やボート、河岸で酒瓶を片手に飲み歩いてい女は、動物園の酔っ払い女と共に、壁に囲まれた町で自由気ままな飲酒旅行を続け…


奇抜でモードな服を着た女がベルリンで飲酒旅行をすると決意し、いろんなところに出くわして酩酊し暴れ、なぜか女ホームレスと意気投合し、二人でさらに暴れ回るというお話でした。

主人公は全く言葉を発しないで身振りだけで意思表示することややたらめったいろんなものをぶちまけ破壊するのでアート映画のルックでありながらやっていることはスラップスティックコメディそのものでなんかニヤニヤが止まらない楽しい作品でした。