アンドレイ・タルコフスキー監督の自伝的要素が強い1975年の作品です。
木々に囲まれた木造の家でいつも物思いにふけっていた母は行きずりの医師に声をかけられるが、相手にせず…
父が家を出て女手一つで育ててくれた母の思い出の断片を中心に出て行く前の父のエピソードなどタルコフスキーのパーソナルな思い出と時代のうねりが美しい映像で描かれる作品です。
タルコフスキーの著書「映像のポエジア」の中で観た人たちからワケがわからんと言われる作品として、この作品のことを書いているだけあるワケのわからん作品でした。
しかし、場面場面はとても魅力的で引き込まれます。前半の洗い髪の女性のショットは貞子の原型になったのではと思うほど貞子っぽかったりします。