なぜ今これが製作されたのか謎な古典的ミステリーな「メグレと若い女の死」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「仕立て屋の恋」のパトリス・ルコント監督がジョルジュ・シムノンのミステリーを映画化した新作です。

 

1953年。パリ・モンマルトルのバンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスの若い女性の遺体が発見される。真っ赤な血で染まったドレスには5カ所の刺し傷が。メグレ警視は、その遺体を見て複雑な事件になると直感。手がかりとなるのは若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスのみ。被害者の素性とその生涯を探るうちに、メグレ警視は異常なほどこの事件にのめり込み…


すごくベタで古風なミステリーをわりとオーソドックスに映画化していて、なぜ現代にこの作品を映画化したのかよくわかりませんでした。

手持ちカメラの揺れや粗っぽいズームなどがかすかに現代的ではある感じ。

かなり地味でドパルデューの演技も普通でなぜこれを今という疑問でいっぱいです。

あるとすれば映画業界が背景に出てくることか。コロナ禍の危機感からルコント監督も映画にまつわる映画を作りたくなったのか?