女教師ものの原型に近い斜陽期のロマンポルノな「高校教師・成熟」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

男子生徒のギラギラした欲望の視線を浴びながら、結婚を夢見る三流私立高校の女教師の姿を描く「花と蛇」シリーズの西村昭五郎監督の1985年の作品です。

 

三流私立男子校の女教師、石間佳代子は毎日、生徒の欲望の視線とむせる様な男の臭いに、女の体は意志に反して反応して彼女はその熱い体を、同僚正岡に任せる。しかし、正岡には恋人がいて…


ヒロインが主役かと思いきや、同僚男性教師の乱れた女関係も平行して描かれます。

ヒロインはわりと早い段階から心身症だと偽り、学校に行かなくなるので学校のシーンは少なめです。

同僚教師の婚約者がわりと熱いキャラでヒロインに嫉妬して、結婚を迫りまくります。

高校教師モノなのに生徒絡みないのかと思いきや、お見舞いにきた生徒3人にしっかり襲われていました。

なぜかそのあと、襲った生徒たちが泣いているという奇妙な展開。生徒は学校を退学になると泣いていましたが、ヒロインは退学なんてさせないと。

最後に体育館での生徒との絡みはエロくて良かったです。

70年代には強烈な作品を連発していた西村昭五郎監督もロマンポルノ斜陽期にはこういうまったりした作品を作っていたのかと思いました。