コメディ要素がほぼなくなり、女番長がヤクザと抗争を繰り広げる「女番長」 | キネマ画報

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1973年公開の鈴木則文監督の「女番長」シリーズ第4作です。

 

少年特別院送りの護送車から脱走したスケバン集団が大阪・梅田、京都、琵琶湖で勢力争いを展開。ソープ嬢のアルバイト、ブルーフィルム出演などしつつ、彼女たちの対決に梅田のヤクザも乱入し…


杉本美樹主演2作目で宮内洋と荒木一郎が2作目から再登場。相変わらずキャストは続投、キャラは別人パターンです。とはいえグループのメンバーに尼さんや歌手がいるのは前作と同じ。

今回はヤクザの女番長に対する拷問が過激化し、生爪を剥いだり、股間に焼きコテを当てたりします。大泉滉が今回も出演していますが、コメディ色は希薄になってきた印象。

シリーズ通して描かれてきたバイカーの要素がなくなり、代わりにトラックチェイスなどの場面があります。

 このシリーズ女番長とは言うものの学生ではなく、バイカーでもなくなり、この作品で実質、女の半グレグループとヤクザの抗争の物語になった感じ。

主演は杉本美樹でも最後の殴り込みで活躍するのはやっぱり池玲子でした。

鈴木則文監督にはやっぱりコミカルな要素を盛り込んで欲しいと思うシリーズ路線変更な作品でした。