「櫻の園」の宮澤美保が今になって脱いでいてびっくりだけど、内容も凄かった「光復」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「神様のカルテ」の深川栄洋監督が妻の宮澤美保を主演に自主映画として制作した人間ドラマです。

 

両親の介護のため、15年前に東京から長野の実家に帰った42歳の大島圭子。生活保護を受けながら父を看取り、認知症で意思の疎通が取れなくなった母を世話しながら生活を送るある日、高校の同級生だった横山賢治と再会する。母の介護に彼の助けを借りるが母が急死。検死の結果、病死ではなくインシュリンの過剰投与による殺人事件と断定され…

 

 父と母の介護で婚期を逃し、認知症の母の世話が辛くて死にたいと思っていたヒロインが高校時代の恋人と再会し希望を見いだすも、そこからさらなる不幸が雪だるま式に襲いかかり…というエクストリームな人間ドラマでした。

人間のどす黒い闇をこれでもかと畳み掛けながら、エロもグロもある展開は亡きキム・ギドク監督の作品を彷彿とさせます。

「櫻の園」の宮澤美保以外知らないキャストばかりですが、48歳にして、胸を出してのラブシーンを演じていたり、ラストの変貌ぶりとか完全に演技賞を獲りに行っている熱演ぶりでした。

夫の深川監督と爪痕残そうと必死に作った感が半端なくて見応えありました。