かなりエロくてちょっと奇妙なR18ホームドラマな「夜明けの夫婦」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「友だちのパパが好き」の山内ケンジ監督の新作となるR18+作品です。

夫康介の両親と同居する33歳のさら。まだ子どもがおらず義母からは子作りを催促されながらも康介とはセックスレス。しかも康介は不倫をしているようで…

二世帯家族の家での嫁姑問題や子作り問題と不倫が描かれるゴリゴリのホームドラマでありながら、エロティックな幻想やブラックな笑いがちりばめられていて、ずっと楽しい作品でした。
キャラクター造形も強烈で左翼の元教師の姑が在日韓国人の嫁に子作りの圧をかけ、嫁は夫に迫るも、浮気な相手のゴタゴタとかもあり、嫁とセックスが成立せずという悩みが描かれ、たびたびセックスシーンが登場し、義父も嫁に性的な妄想をしたり、姑はそれに嫉妬したり、一軒家を中心にした小さな世界の出来事ながらイベントいっぱいでした。
物語に直接関わらない階段にいる猫の存在とか細かな仕掛けも効いていて飽きさせません。
義父役の岩谷健司さんは最近テレビでも見るようになりましたが、メジャーなキャストは皆無でもここまで面白くなるのは演出の力ですが、嫁役の鄭亜美さんの美人ともグラマーとも違う絶妙なエロさとかそれだけで映画的でした。どういう人かと調べたら平田オリザの青年団の舞台女優さんでした。あのエロさは演技力の賜物だったのか実感。
やっぱり映画はエロい方が楽しいです。