「10人の泥棒たち」などで知られる香港の俳優デレク・ツァンが監督した青春映画です。
進学校に通う高校3年生の少女チェン・ニェンは大学入試を控え殺伐とした校内で同級生がいじめを苦に自殺し、チェン・ニェンが新たないじめのターゲットにされる。そんなある日、下校途中に集団暴行されている少年を目撃し、とっさに救い…
大学受験に青春を捧げる優等生がイジメを苦に自殺した同級生に何もしてあげられなかったことを悔いて死体に服をかけたことがきっかけで新たなイジメのターゲットにされながら、リンチされるチンピラを見過ごせず助けたことでチンピラと仲良くなり、ボディガードにして、イジメを警察にも通報して一旦は難を逃れるけど、チンピラが暴行容疑で取り調べされているときにイジメグループから報復されて、殺人事件に物語が発展していきます。
前半は昭和っぽい優等生と不良のラブストーリーですが、殺人事件からは「白夜行」的な展開になり、飽きさせません。
熱血イケメン刑事なども登場し、シリアスなイジメ映画と思いきやかなり極上のエンタメに仕上がっていました。
最近やたら特殊効果を使いまくる中国映画ですが、久しぶりに見応えある人間ドラマに出会えた気分です。
キャストがみんないい味出してるのは監督が俳優出身だからか。