毎週寅さん31 寅さん、都はるみと佐渡島で「ローマの休日」する!「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


1983年8月公開のシリーズ第31作です。マドンナは演歌歌手都はるみです。

寅次郎は満男の小学校最後の運動会に行くがいかないかで大喧嘩。そして、旅先の佐渡島への港で出会ったのが失踪中の演歌歌手京はるみ。そうとは知らず寅次郎は彼女と佐渡島への二人旅。そして、柴又ではるみの歌を聴いている寅次郎の前にはるみが現れ…

夢のシーンが舞台劇調なのが珍しいです。演歌の新宿コマ劇場みたいなイメージなのか。オープニングで細川たかしが特別出演し、「矢切の渡し」を再現するという遊びが。
前半、とらやで満男の運動会に寅さんが行く行かないのくだりはなかなかの名場面です。
内容的には演歌の歌姫版の「ローマの休日」で、新潟で出会った失恋で気落ちしている若い女が演歌界のビッグスターで、会社の人が来て連れて行かれるも、柴又にはるみが訪れ、とらやが大騒ぎになるという展開です。あんまり恋愛っぽい流れはありませんが都はるみの歌唱シーンも随所にあり、演歌ファンには嬉しい一本かも。
とらやにちなんで「アンコ椿は恋の花」を歌うのを真顔で見つめる寅さんが印象的な一本です。