にっかつロマンポルノの終焉をキャバレーの閉店になぞらえて描く「ラスト・キャバレー」 | キネマ画報

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にっかつロマンポルノの終焉を飾る「1999年の夏休み」の金子修介監督の1988年公開作品です。「櫻の園」のじんのひろあきの脚本デビュー作品でもあります。GYAO!の配信で観ました。

キャバレー「ローズ」は柊信太郎が個人経営するだった。都市再開発の波に押され店は近々明け渡すことになっていた。信太郎は娘の逢維子と二人暮らしで娘は高校生になろうとしていた。
店には新入生歓迎会をしようとしていた大学生龍矢と逢維子が顔を合わし、閉店前なのに面接に来た美也子はその日から働き始め、龍矢に本番を許し…

確かに「櫻の園」のじんのひろあき感のある群像劇でした。
消え行く昔ながらのキャバレーの閉店に終焉を迎えるロマンポルノへの想いをのせた内容で、キャバレーに新しく入っていきなり本番をやっちゃったり、ちゃっちゃと抜いちゃう女の子のキャラはロマンポルノに対するアダルトビデオの台頭のようなものなのかも。
そんなエロスよりもしみじみした感じが強い作品でした。