喜劇映画のはずなのに人生で一番泣かされた映画になった…「男はつらいよ お帰り 寅さん」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「男はつらいよ」シリーズ50周年を飾る22年ぶり50作品目の作品です。

柴又の団子屋くるまやはカフェに生まれ変わり、その裏手の家に住む満男の妻の七回忌に集まった人たちが昔話に花を咲かせていた。作家になった満男はサイン会の列の中に初恋の相手イズミの姿を見つけ…

桑田佳祐さんが主題歌を歌うのはTVで「音楽寅さん」をやっていたからなんでしょうか?

満男は妻に先立たれ娘のユリと二人暮らしで、イズミは父が亡くなりかけていて、母と父が仲の悪いのを知りつつ、自分も海外暮らしで父のそばにいてあげられなくて、そんなイズミを満男が支えます。
イズミは海外に夫と二人の子がいるから、気遣って満男は妻が亡くなったことを別れ際まで秘密にします。
20年以上も前の初恋の人との再会でまた好きになってはいけない状況の二人の気持ちが別れ際に爆発します。
この「男はつらいよ」最新作は満男とイズミのその後のラブストーリーがメインで、寅さんは満男やみんなの回想で登場します。
それが爆笑シーンであっても溢れる涙が抑えられなくて上映時間のほとんど泣いていました。
でもさくらのセリフで寅さんが死んでないことがわかるのでなんだかホッとしました。
満男が作家になっているのは吉岡秀隆が「オールウェイズ三丁目の夕日」で作家役をしているからだろうし、イズミが海外在住なのは後藤久美子がアレジと結婚してフランスにいたからだろうなとキャストのパブリックイメージによせた空白の時間でした。
この映画は50年の歴史があるからこそ出来た唯一無二の作品です。
「男はつらいよ」初心者にはどう見えるのか気になります。