本日から「男はつらいよ お帰り寅さん」が公開になるので実質のシリーズ最終作品のこれを観直しました。
1995年12月公開の作品です。
阪神淡路大震災の直前、神戸から連絡を入れてから行方知れずの寅さんを案じていた。
一方満男は久しぶりに訪ねてきた泉から結婚の報告を受けショックが隠せない。挙げ句の果てに岡山県津山市で泉の結婚式を滅茶苦茶にしてしまう。
失意の満男は奄美大島で出会った女性の親切で彼女の家の世話になることに。その女性はリリーさんで寅さんもそこにいて…
女優後藤久美子の代表作といえるのがこの「男はつらいよ」の終盤の4作品です。
この頃は実質満男が主演でゴクミ演じる泉とのラブストーリーがメインになっていました。
と同時に笑いも少なくて青春映画みたいになっていました。青春場面になると徳永英明の曲が流れるのもお約束でした。
泉の結婚式を邪魔しに来た満男は「卒業」のダスティン・ホフマン並みに熱いです。
そのあとに奄美大島の砂浜に泉と書いて波に消される場面とか滅茶苦茶ベタな演出にびっくり。
リリーさんの浅岡ルリ子さんは最近「やすらぎの刻」で観ているので、この頃の彼女がすごく若く見えます。
吉岡秀隆さんも最近「やすらぎの刻」に登場してたりします。
笑いが少ないなあと思いながらも寅さんが登場するとちゃんと笑いが生まれて安心感あります。
くるまやの茶の間での寅さんの語りはまわりのみんなのボケが絡んでなかなか楽しい時間です。
寅さんはこの作品でリリーさんと一緒奄美大島へ行ってそこから阪神淡路大震災の被災地へ行ったことになっているけど、新作ではどうなっているのか気になります。