続編を観る前に前作を復習!意外にもマーク・ハミルも出演「キングスマン」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


今週から続編の「キングスマン:ゴールデン・サークル」も公開になる「キングスマン」の1作目を復習するため、家で観ました。
「キックアス」の原作マーク・ミラーと監督マシュー・ヴォーンが再びタッグを組んだ2014年公開の作品です。

アルゼンチンでアーノルド教授が何者かに拉致されイギリスのスパイ組織キングスマンのランスロットが救助に向かう。
ランスロットは17年前、キングスマン候補生として任務中、教官だったハリーと同じ候補生だったリーに命を救われる。
ランスロットを失ったキングスマンは新たな候補生としてリーの息子エグジーをスカウトに行く。
しかし、エグジーは今やチンピラ状態。
最初はハリーのスカウトを拒絶したエグジーだったがエグジーにケンカを売るチンピラたちをあっという間に倒したのを見て心変わりする。
キングスマンというテーラーがハリーたちの本拠地だった。
エグジーはキングスマン候補生となり、過酷なテストを乗り越え最終テストを迎える。
ハリーは実業家ヴァレンタインがしかける陰謀を追っていた。
エグジーはハリーがヴァレンタインに狂わされた教会に集まった人びとを一瞬で始末する姿を観て言葉を失う。
エグジーは教官マーリンと候補生ロキシーの3人でヴァレンタインの陰謀を挫くべくヴァレンタインのアジトへ飛ぶが…

「キックアス」で自警団みたいなスーパーパワーを持たない素人ヒーローの死闘を描きスーパーヒーロー映画に新風を吹かせた原作監督コンビが今度はスパイ映画に挑んだ作品です。
何度観てもハリーの教会皆殺しシーンや終盤のポップな大量殺人シーンは衝撃的です。
ハリーとヴァレンタインが昔のボンド映画が好きという会話があることでも明らかですが、007がダニエル・クレイグになって、あんまり秘密兵器に頼らず肉弾ファイト路線になったことへの反動がこの作品のモチベーションになっています。
ロジャー・ムーア時代の007や007の人気に便乗したB級スパイアクション映画みたいな奇想天外な展開に満ちた作風が魅力的です。
序盤にアーノルド教授役で「スター・ウォーズ」のルークことマーク・ハミルが出演していたことをすっかり忘れていましたが、改めて見るとなかなか派手な散り方をしていました。
サミュエル・L・ジャクソンのヴァレンタインとかマーク・ハミルの印象が薄れるほど忘れられない強力なキャラが登場する作品でもあります。
特にヴァレンタインの部下の両脚義足の最強美女ガゼルが素晴らしく、美脚に仕込んだ刃でスパスパ切り刻んでいくアクションがインパクト大です。この作品以降ガゼル役のソフィア・ブテラに大役が続いているのも納得です。
新作にはガゼルに匹敵する魅力的なキャラはいるのか気になります。