NHKで先週の土曜日から植木等と付き人小松政夫を描くドラマ「植木等とのぼせもん」が始まり、それに合わせてきょうBSでやっていた「ニッポン無責任時代」を観ました。
DVDも持っているので何度か観た作品です。
会社をクビになってバーで人にたかって飲んでいた平均はその店で知った情報を元に太平洋酒の社長に取り入り、社員に取り立てられる。
しかし、根っからいい加減で遅刻を繰り返す上司に嫌われ解雇される。
それでもバーで仕入れた会社乗っ取り情報を元に乗っ取り先の社長に近づき、再び会社に返り咲く。
新社長はとりあえず平を社員にしたものの難題をふっかけ失敗を理由にクビにしようとしていた…
愛社精神の欠片もない平均はなんの躊躇もなく会社を捨てのしあがっていきます。
その調子の良さに彼を嫌うものもいますが、彼は敵を作ることなく、彼を嫌う人たちの力になり、彼に関わる人みんなハッピーにしていきます。
そのやり方が普通に会社員としてはひどいけど、結果オーライとなります。
痛快とはこのことと思うストーリー展開で当時のサラリーマンのうっぷんを晴らしてくれたんだと思います。
平均は今見ても非常にスマートな人物で、ミュージカルばりに歌い踊るシーンもあり、植木等の魅力が全開な上に展開がスピーディーでまったく退屈しません。
日本にも半世紀前にこんなにクオリティの高いエンターテイメントがあったことがほこりに思える快作でした。