パソコンの中の写真をあれこれ整理していると、過去にブログにアップしていなかった写真がいろいろと見つかりました。今回は過去に神戸市で撮影した写真の中から、使っていなかったものをいくつかまとめて並べてみたいと思います。
神戸市については、過去に生田神社、旧外国人居留地、南京町、須磨海浜水族園、神戸どうぶつ王国、弓弦羽神社、須磨寺、北野異人館街などの様子を取り上げてきました。今回は関帝廟、大倉山公園、舞子公園とその付近の写真などを並べてコメントしてみたいと思います。
訪問時期は2020年~2021年、コロナ真っ盛りの頃です。なので全般的に観光客は少なめ、どのスポットものんびりと散策することができました。
(1)関帝廟
まずは神戸市中央区にある中華系の寺院、関帝廟から。最寄り駅は阪急花隈駅が一番近いですが、自分は阪神元町駅から歩いて訪れた記憶です。2020年12月の写真です。
こちらが入口。
このカーラーリングは日本の社寺建築ではあまり見られないパターンかもしれません。
門をくぐると、三国志の登場人物として有名な関羽の顔出しパネルが。
関帝廟は蜀の英雄である関羽の霊を祀るための廟です。日本には神戸の他に、大阪や横浜にもあるようですが、神戸の関帝廟は有名な横浜のものに比べると、規模は小さそうです。
関羽は山西省の出身、山西商人で有名な地域の出身ということもあってか、関羽は軍神としてだけではなく、商売繁盛の神様としても重要であるようです。神戸の関帝廟の来歴については、敷地内に解説もないのでよくわかりませんが、近代以降の神戸は中華系の人たちもたくさん住んでいる町ですので、彼らの信仰と関わりがあるものと思われます。なので商売の神様という側面が強いのかもしれません。
中華系施設とはいうものの、顔出しパネルが目立つのは日本的?笑
こちらが龍門。
装飾が細かいです。
龍や人物の彫刻は見ごたえがあります。
屋根の上には謎の生き物が並んでいます。
鳥のようにも獣のようにも見えます。
天井にはイラストが。
関羽の生涯かなとも思いましたが、もう少し神話・民話的な内容のようにもみえます。
こちらが本堂。
普通の日本の社寺と同様に、中に入ってお参りすることができます。色合いは日本の社寺建築とはそれなりに違いますが、橙と青の組み合わせは良い感じです。
屋根の龍の装飾が目立ちます。
龍以外にも様々な装飾が施されており、だいぶ装飾過多なイメージです。細部を見ていると時間が経ってしまう建物です。
こちらがおみくじ。
日本の神社と同じようにおみくじを引くことができます。
おみくじを引く際には、独特の儀式が必要でした。一旦くじを引いた後、そのくじで本当にOKかどうか、地面に謎の道具を落として神様にお伺いをたて、NGなら引き直しという、やや込み入ったルールになっています 笑。
おみくじはちゃんと七言絶句(で合ってるかな?)の形式になっているのが中華式らしいです。一応裏に和訳が載っていますが、これだけ読んでもなんとなく意味が取れるのが漢字文化圏の良いところ。
こちらは兵庫県公館。
この日は元町駅から関帝廟に行きましたので、途中で兵庫県公館の建物がありました。ついでに撮影したものです。1902年(明治35年)の建築とのことで、かなり歴史がある建物。レトロな雰囲気が良い感じですね。元々は兵庫県の本庁舎でしたが、現在は迎賓館・資料館として使用されているようです。
(2)大倉山公園
続いては大倉山公園です。こちらも神戸市中央区にあります。最寄り駅は神戸市営地下鉄大倉山駅ですが、この日は阪急&阪神高速神戸駅から歩いて行きました。
訪問は2021年の5月。残念ながら雨の日で、途中でかなり雨が強くなってきて喫茶店に退避したので、写真は少なめです。
公園の様子。
様々な木が植えられています。
各スポットは「○○県の森」という形で、全国各都道府県が紹介されています。この写真では、左側が広島県の森、右側が山口県の森となっています。
福沢諭吉の碑。
有名な「天は人の上に…」の文字が刻まれています。
克忠克孝の碑。
「教育勅語下賜三十周年記念」と下に記載されています。教育勅語を記念した碑のようです。1920年(大正9年)の碑です。教育勅語の公布が1890年(明治23年)なので、ちょうど30年後です。
大倉山公園は、明治の実業家大倉喜八郎の別邸があった土地が寄贈されて1910年(明治43年)にできた公園です。古い公園なので、このような戦前の古い碑も残されています。
「克忠克孝」は教育勅語の中のフレーズ「…我が臣民、克く忠に克く孝に、億兆心を一にして…」の部分から取られたものと思われます。
こちらは阪神淡路大震災の慰霊碑。
大倉山公園はこれ以外にももっと見どころがたくさんあります。雨のため公園をくまなく歩くのは断念してしまいましたが、他にも記念碑などもあるようですので、ぜひ再訪したいところです。
雨の大倉山公園、ぬかるみの中を歩く一羽のハト。
雨に濡れて寂しそうなカメ。
(3)舞子公園
続いては兵庫県立舞子公園です。所在地は神戸市垂水区東舞子、最寄り駅はJR舞子駅もしくは山陽舞子公園駅。神戸といってもかなり西の方で、ほとんど明石に近い場所です。
舞子公園は1900年(明治33年)にできたこれまた歴史の古い公園で、現在は公園のすぐそばに明石海峡大橋が架けられており、本州と淡路島を結ぶ重要スポットとなっています。
訪問は2021年の2月です。
こちらが明石海峡大橋の表示。
そして明石海峡大橋。
向こうに見えるのが淡路島です。1998年開通の橋で、これ以降本州と淡路の行き来はずいぶんスムーズになりました。
98年当時、オヨネーズが「ザ・明石海峡大橋」という曲をリリースしていましたが、まったく話題にならずに消えていったのも懐かしい話です 笑。
下から見たところ。
こういう変な構図の写真を撮りたくなります 笑。
舞子公園は夕日がきれいな公園として有名です。
夕日の様子。
この日は快晴で、瀬戸内海に沈む夕日がきれいに撮影できました。写真からも夕日のまぶしさが伝わってきます。
明石海峡大橋と夕日の組み合わせ。
いい絵が撮れます。
松の木との組み合わせもいい感じです。これはかなり日が落ちたころ。
舞子公園には松林が広がっています。
こちらは国道2号線を渡った北側の遊歩道の様子です。夕方に夕日を見ながら散歩すると良いムードになります。
こちらは孫文記念館。
辛亥革命で有名な孫文の記念館です。孫文は日本とも関わりが深く、神戸にも滞在しています。
この建物は神戸華僑の豪商であった人物の別荘でしたが、現在は孫文の記念館となっています。中華系商人ということで、上述の関帝廟ともつながっています。
訪れたときは夕日の時間でしたので、残念ながら閉館していました。夕日の影響で、建物の色合いは少し通常とは異なっているかもしれません。
こちらは孫文の講演跡地の記念碑。(※舞子公園の写真ではありません。)
これは別のときに撮影した写真。現在の兵庫県庁の建物にこんな表示がありました。
1924年11月28日に孫文が神戸の地で講演を行ったということのようです。神戸は中華系の外国人を経て、孫文とも関わりの深い街であったようです。
(4)はばたん
最後はおまけ、恒例のゆるキャラ紹介シリーズ。
神戸市は大阪市などと同じく目立ったゆるキャラがいませんが、兵庫県のゆるキャラである「はばたん」はあちこちで見かけます。はばたんは黄色い鳥のキャラクタです。
こちらの黄色いのが、はばたん。
三宮駅前で通りがかりに見かけたときの写真です。靴が左右色違いで、青と赤なのはなぜだろう?
この日(2021年10月)は4体のゆるキャラが並んでいました。
手前から、神戸製鋼のラグビーのキャラ、コーロくん。次がはばたん。その奥がダイエーのゆるキャラ、モッくん。一番奥が愛媛県のゆるキャラ、みきゃんです。神戸製鋼やダイエーは理解できますが、なぜ愛媛のキャラがいたのかは謎です 笑。
ちなみに手前の3体は早々にはけていなくなりましたが、みきゃんはとても愛想がよく、残ってみんなと写真を撮影したりていました。愛媛県が最もアピールが強い…!
こちらは兵庫県立図書館で撮影した、はばたんの様子。
兵庫県立図書館は明石市にある図書館です。右下にいるのが、はばたん。
この図書館は小展示がかなり充実していました。とくに阪神タイガースと大阪万博の展示は気合いが入っていた記憶です。
地下鉄県庁前駅付近にあった、はばたんグッズの展示。
ハッピもあります。
兵庫県庁の近くなので、ゆるキャラの宣伝にも力が入っています。
以上、神戸のいくつかの観光スポットの写真、及びおまけの兵庫県のゆるキャラの様子でした。