雑記 最近の出来事から -納税、傘、昔の写真- | れぽれろのブログ

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今回は最近あった出来事などについて、3点ほどピックアップして書いてみます。


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自分は昨年度に転職しました。すっかり忘れてましたが、転職したので今年度の住民税は給与天引きではなく、自分で支払う必要があります。住民税は6月,9月,12月,3月の4回払い。1回目の支払いが6月末ということで、6月上旬ごろに納付書が届きました。
その住民税の金額をみてびっくり、こんなに払っていたのか…。給与天引きだとなかなか金額に気付きませんが、自分で納付書で支払うとなると金額に驚きます。4分割した1回目の金額だけでもかなりの金額です。
自分は6年前の転職のときも住民税は自分で払っていたはずですが、このときの転職前はそんなに給与は高くなかったので、住民税のインパクトもそんなに大きくはなく、確か再就職前に一括で銀行で支払った記憶があります。しかし今回は住民税が高すぎる!
昨年度の転職は束縛から自由を求めての転職でしたので、給与で言うと下がる転職になります。なので、6月単月で見るとほぼ赤字、まさか昨年の住民税がこんなに重くのしかかってくるとは、忘れていたのでびっくりです 笑。

ということで住民税を払うわけですが、この支払方法が面倒くさい。
平日なら銀行や郵便局など、支払方法は様々です。しかし土日祝日の支払い方法がない…。自治体によってはネットでの支払いや、ATMからの支払いにも対応しており、土日祝日でも現金を下ろすことなく簡単に支払えるところもあるようですが、自分の住んでいる自治体は未対応。
振り込み登録という手段もあるようですが、なぜか期限が支払日の20日前までとのことで、月末になると登録することができません。何この無駄に早い期限は…。
あれこれ調べてみましたが、どうも土日祝日の場合は、コンビニで支払う以外に手段がありません。銀行や郵便局のATMを直接触って調べてみましたが、払い込みの手段はなさそうです。コンビニにこの大金を持って行くなど、不安しかありません 笑。
納税のために平日に仕事を抜けるわけにもいかず、仕方がないのでお休みの日にコンビニで払うことにしました。そもそも自分で住民税を納税する人は、自営業など平日の時間的拘束が少ない人なので、あまり影響はないのかもしれませんが、勤め人にとってこの支払方法は面倒くさいかつ不安が大きいです。

ということで、月末最終の日曜日に、朝から銀行のATMで大金を下ろし、一応郵便局に行って支払い不可であることを確認、駅前の混雑するコンビニは避け、繁華街から少し離れた場所の比較的ちゃんとしてそうな(?)コンビニで、支払い手続きを行いました。
コンビニでも店員さんによってはAmazonの荷物受け取りでもてこずる人もいますが、幸いにもしっかり人が対応してくれ、比較的スムーズに手続きでしました。
コンビニで自動車税は支払ったことはありますがそれも数万円、今回はその何倍もの金額です。この金額を持って外出したことはほぼないので、冷や汗をかきました 笑。

キャッシュレス化などと言われて久しいですが、住民税については自治体任せで、まだまだキャッシュレスに対応していないのだと思います。
一消費者から見たキャッシュレス化のメリットは、①大金を持ち歩かなくても済む、②小銭を取り扱わなくて済む、③支払いの明細がパソコンなどで容易に保存できる、などでしょうか。このうち②は現在の日本のレジは小銭の扱いが容易なので、数千円レベルの買い物であれば個人的にキャッシュレスより現金の方が便利です(むしろ経験上クレジットカード払いの方がレジの対応は遅い)。③の支払い明細も、むしろ少額の支払いは記録したくない(情報を自分で管理したい)という人も多いはずです(自分もそう)。
なので、キャッシュレス化のメリットは、①の大金の取り扱いと、そのときの③支払い明細の記録にあると思いますが、ここに税金が対応していないのは残念な感じがします。近年ようやく自動車税もクレジットカード払いに対応しました(たいへん便利になった)ので、早く住民税なども対応するとうれしいですね。

(なお、コンビニで払えるだけ良いではないかという意見もあるかもしれませんが、コンビニ支払いは本来公的セクタでやるべき仕事を民間に委託しているだけなので、便利は便利ですが、手放しで褒められることではないと自分は考えます。これは本来は役所などの公的機関や、郵便局・銀行などの準公的機関がやるべき仕事です。
もう1点書くと、ポイントチャージは単なる現金前払いなので、これはキャッシュレスなどとは言えないというのが自分の考え。ポイントチャージは企業のキャッシュフロー改善や顧客囲い込みが狙いですので、完全に資本の論理で動いており、便利なのかもしれませんが、個人的にはそんなに褒められたものではないという考えを持っています。)


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ということで、朝からコンビニで支払いを終え、最寄り駅の駅前のパン屋さんでのんびりパンとコーヒーを頂いていると、傘を失くしたことに気付きました。
この日は雨の予報でしたので傘を持って出かけたのですが、朝は雨が降っていなかったので傘はささずに持ったまま移動してました。高額のお金を持っていてテンパっていた(笑)のもあり、銀行・郵便局・コンビニのどこかに傘を忘れたのだと思います。
一応駅前の銀行に戻ってみましたが、傘はなし。郵便局と支払いを行ったコンビニは遠いので、傘は諦めることにしました。

7年前に静岡県の三保松原に旅行に行った際に、帰りに雨に遭って購入した傘です。7年間使用し続け、現在も使用できますが、傘のマジックテープの部分がもはや粘着力がなくなっており、7年も使ったのでもう寿命かなということで、諦めて帰ろうとしましたが、ふと外に出るとなんと雨が降っている…。
仕方がないので、駅の高架下のショッピング街で傘を買うことにしました。

しかし、驚くべきことに、全く傘が売られてません。
正確に言うと、百均の簡易的な傘や女性向けの傘は売られていますが、普通の男性向けの傘が全くありません。これはどういうことか…。
百均の傘は細くて長持ちしないので、できれば日常使う用には買いたくありません(これは緊急時にどうしても仕方ないときに買うもの)。かといって女性向けの傘を買うわけにも行きません。
あちこち店舗を回ってみると、びっくりすることに女性向けの傘は様々なお店で売られています。雑貨屋さんや服屋さん、文房具屋さんでも女性向けの傘を売っています。女性向けの傘は無数に登場しますが、男性向けの傘はなし。

雨の中小走りで駅前のイオンに移動しましたが、事情は同じ。やはり女性向けの傘はやたらと見つかります。ようやく男性っぽいのが売られている店も見つけましたが、取り扱い品目は少なく、しかも骨が太いとか、伸びる傘とか、余計な機能が付いた高額の傘しかありません。こんなんいらんのに…。
ホームセンターまで行くと普通の傘も売られているはずですが、雨の中そこまで行くのも面倒。仕方がないので、シート部分は黒一色で、柄の部分と骨の先の部分がベージュという、男性でもまだいけそうな傘を選んで購入しました。まさか傘を買うのがこんなに困難とは(笑)思いませんでしたが、買ってっみると意外とデザイン的には良い感じもしてきて、当面この傘で過ごしていこうと思っています。
以前にハンカチを買うのに苦労した(ハンカチも同じく女性向けはたくさん見つかる)記憶もあります。今の世の中、雑貨のお店に限っては、割と女性優位にできているのかもしれません。


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さてそんな中、先日久しぶりに実家に帰ってきました。
前回帰ったのが3月下旬ですので3か月ぶり、母が1人で住んでいるのですが、母は65歳以上でコロナハイリスク組のため、第4派になってからは「帰ってくるな」ということでしばらく帰ってませんでした。
母はこの度無事にワクチン2回を接種し、もうリスクは少ないだろうということで、用事もあるため久々に帰ることになりました。(ちなみに自分は現時点でまだワクチンは打ってません。つい先日ようやく接種券が届いたところです。)

この日は諸々の事情で、たまたま昔のアルバム(写真)を見ていたのですが、この中に面白い写真がありました。
自分は1978年生まれ、その写真はおそらく1981年から82年ごろの写真で、自分は3歳から4歳くらい。南海電車の中で撮影したと思われる写真ですが、自分1人ではなく隣に1歳から2歳くらいの謎の子供(女の子)が写っています。これは誰だろう…。謎の女の子とのツーショット写真が複数枚残っています。

母に確認したところ、これはたまたま電車の車内に居合わせた全く他人のお母さんと娘さんがいて、その娘さんと自分のツーショット写真を、自分の父がたまたま撮影したものなのだそうです。(父は現在もう亡くなっています。)
しかも驚くべきことに、その人たちは某有名芸能人(おそらく40代以上であればほとんどの人が知っている)の奥さんと娘さんなのだそうです。これはびっくり。
さらにその写真を、その後プリントしてその某有名芸能人の家に送ったのだそうです。某有名芸能人の娘さんの名前と住所のメモも残っていました。これまたびっくり。
ちなみに某有名芸能人の娘であるその写真の女の子は(自分は全然知りませんでしたが)2世芸能人として一時期テレビにも出ていたのだとか。名前を検索すると顔も確認できます。ウィキペディアにも項目があります。これまたびっくり仰天。
まさか芸能人との2ショット写真(大昔)が残っていたことなど全く知りませんでした。ネットで画像検索したその女の子の写真と手元のツーショット写真を見比べてみると、なるほど面影が確認できます。よく似ている…。

面白いのは、そのお母さん(某有名芸能人の奥さん)が、住所と名前をたまたま電車で居合わせた他人に簡単に教えていることです。
現在では一般の人でもこれはまずありえず、まして芸能人の親族ならまず考えられません。1981年~82年はずいぶんおおらかな時代だったのですね。古き良き牧歌的な時代という感じでしょうか。
とくに60年代以降、都市化・郊外化の進展に伴い人々が都市に住む他者に対し警戒的になっていき、この他者への不信を決定づけたのが1983年判決の隣人訴訟(近隣の家族の不作為を訴える)であったなどと言われます。しかし、80年代前半は大阪府内であってもまだまだ他者に対する警戒感は少なく、おおらかな時代であったのだと思います。
歴史は不可逆、人々の心性はもうこの時代に戻ることはない。そう考えるとこのような写真もある種の歴史的資料であり、貴重な写真であるような気もしてきます。