紀伊半島ぐるり一周の旅④ 伊勢 | れぽれろのブログ

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3泊4日の紀伊半島一周旅行3日目。
5月1日の朝に新宮市を出発し、伊勢方面に向かいました。
前日の夜に体調を崩しましたが、ホテルで暖かくして眠ったおかげでだいぶましになりました。
のどの痛みは残っていますが、鼻水は楽になりました。

この日は前日に訪れることができなかった熊野速玉大社にお参りしてから列車に乗ろうかなとも思いましたが、南紀から伊勢・名古屋方面の特急「ワイドビュー南紀」は1日に4本しか運行されていません。
早朝6時台に1本、9時台の1本を逃すともう12時台と17時台しかありません。
タイミングを逃すと足止めを食らうので、9時13分発の特急で早めに出発することにしました。
ホテルで朝食をとり、新宮駅へ。

新宮-亀山間のJR紀勢本線の一部は非電化で、「ワイドビュー南紀」も電化されておらず、地方ローカル線の雰囲気が漂います。
5月1日は平日ですが、一応ゴールデンウィークのさ中です。
にもかかわらず乗客はほとんどおらず、ゆったりと観光気分を味わうことができました。
2時間ほどで多気駅に到着、JR参宮線に乗り換え、伊勢市駅に向かいます。
お昼12時前に伊勢市駅に到着しました。

以下、伊勢の観光の記録です。


(1)雹

こちらがJR伊勢市駅。

駅の南側はJR線と近鉄線の兼用の入口になっています。


この日は駅のすぐそばのホテルに宿泊する予定でしたので、そのまま荷物をホテルに預け、昼食を取ろうと思っていたところ、いきなり大粒の雨がドカドカと降ってきました。
お昼は伊勢うどんを食べようかなと思っていましたが、雨宿りのため駅前のファミレスに逃げ込みます。
仕方なくファミレスで昼食。
後でニュースを見ると、この日伊勢市内では雹が降ったのだそうです。
あなおそろしや。


(2)伊勢神宮 外宮

食事を終えると雨は上がって晴れてきました。
まずは伊勢神宮にお参りすることにしました。
関西の小学校の多くは、修学旅行で伊勢を訪れます。
自分も28年前に伊勢神宮を訪れたはずなのですが、どういうわけか伊勢神宮については全く記憶にありません。

伊勢神宮は内宮と外宮に分かれており、内宮と外宮は5キロほど距離が離れています。
このうち外宮は伊勢市駅から歩いてすぐです。
雨が上がって気温が上がり、ずいぶん暖かくなってきました。

こちらが外宮の入口の鳥居。


参道。

それなりに人がいます。

神楽殿。


こちらが正宮。

正式には豊受大神宮というのだそうです。
参拝渋滞ができています。
さすが超有名観光地です。

伊勢神宮は20年に1度建て替えられることで有名です。
直近では2013年に建て替えられたようで、まだ建物は新しいです。

正宮の敷地内は撮影禁止ですので、外から様子を撮影。


サイドにある構造物。

どのお宮にも、横の少し離れたところに小さな箱のようなものが設置されています。
これは何なんだろう。

木の雰囲気が素敵です。


正宮以外にもお宮があります。

こちらは土宮。


多賀宮。

どのお宮も参拝するには並ぶ必要があります。
前日の熊野那智大社がかなり空いていたのとは対照的です。
しかし外宮はまだ、人は少ない方。
このあと内宮にて、超有名観光スポットの本領を体感することになります。

森の中を歩けば誰もいないスポットもあります。

お宮のないところの方が、雰囲気が良いです。


(3)伊勢神宮 内宮

外宮から内宮へはバスが出ています。
乗車時間はおよそ15分程度。
この日はゴールデンウィーク中だからか、外宮-内宮直通の臨時バスが出ていました。

内宮の入口。

物凄い人です。
さすがは一大観光地。

橋から見下ろす五十鈴川の様子。


敷地内も人が多い。

この写真の印象よりずっと人は多いです。

敷地内には鳥居がたくさんあります。
鳥居の前で一礼するのが作法のようですので、踏切前の一旦停止渋滞の如く、鳥居前で渋滞が起こります。
前の人が一礼すると続いて後ろの人も一礼しますが、たまに一礼しない人がいると、後ろの人も一礼をスルーするので、渋滞が緩和されたりします。
観察すると面白いです。

良い雰囲気の松。


五十鈴川の河原。

ここで手を清めて参拝する方もおられるので、川の前にも手洗い渋滞ができています。

そしてこちらが正宮。

正式には皇大神宮と言い、記紀神話で有名な天照大神をお祭りしているのだそうです。

お参りにはえらく時間がかかります。
横にいる警備員さんがしきりに「右側が空いているので、右横からお参りしてください」と言っています。
なるほど、確かに右横の参拝スポットは空いています。
しかし、正しくお参りしたいからか、ほとんどの人は正面から並んで参拝しています。
自分は右側からお参りしてきました。

その他の建築物など。
こちらは外幣殿。


荒祭宮。

大渋滞です。

この他にもお宮はありますが、人波に疲れましたので、退散することにします。
自分は混雑する観光地は向いていません(笑)。
京都清水寺も疲労感のみが残った記憶があります。
森の中を進めば人が少なく心地よいですが、今度は体が冷えてきます。

石のパワースポットに手をかざす人々。

前々日に田辺市で、南方熊楠と19世紀神秘主義との関わりについての展示を見ましたが、民間信仰やある種の神秘主義的なものは大衆の中にはしっかり残っているのかもしれません。
楽しそうな観光客の皆さんの様子を見ていると、これはこれで良いことなのだろうと感じます。


(4)参道の様子

さて、内宮の前の参道は商店街になっていました。

お店がずらりたくさん並ぶ。
相変わらずの大混雑です。
5月1日月曜日でこれですので、祝日はもっと混雑するのだろうと思います。

伊勢名物、赤福のお店。

ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか♪
脳内でCMソングが流れます。

街の景観は統一されています。
右にあるのは床屋さんでしょうか。


こちらは銀行。


郵便局。

この外観で本当に営業しています。
倉敷の美観地区にも景観を街に合わせた銀行などがありましたが、それに近いものがあります。
参道北側は空いており、街の雰囲気を楽しむことができます。

お店の商品の間に潜む猫ちゃん。


ということで、バスで伊勢市に戻ることにします。
疲労しましたが、体が温まったので、鼻水はかなり楽になりました。


(5)二見浦

続いては二見浦の有名な夫婦岩を見に行くことにします。
最寄りの二見浦駅は、JR参宮線で伊勢市駅から2駅。
しかし参宮線も本数が少なく、1本逃すと下手をすると1時間待ちです。

駅前から北に向かって歩き、旅館が集まっている通りを抜けるとと松林が。


海沿いを松林に沿って歩きます。

いい雰囲気です。

伊勢の海。

伊勢湾の対岸には知多半島がありますが、距離が離れてるからか見えないようです。
田辺や勝浦の海の青さとはまた雰囲気が異なります。
同じ海でも地域や気候によって表情が変わります。

鳥居があります。

夫婦岩は二見興玉神社の敷地内にあるようです。

神社の近くになると、岩が多くなってきます。


こちらが有名な夫婦岩。

夫婦というには岩の大小の差が大きすぎるような気がします。
見た感じは親子岩という感じ。

岩の上には小さな鳥居がちょこんと乗っかっています。


ちなみにこちらは帰りに撮影した二見浦駅の様子。

夫婦岩の形になっているんですね(笑)。


(6)蛙

夫婦岩付近には、どういうわけかカエルの像がたくさんありました。
このカエルが楽しかったです。

こんな感じのカエルくんがたくさん生息しています。


少し小ぶりのカエルくんもいれば、


でっぷりとしたカエルくんもいます。


こちらは親ガエルと子ガエル。


よく見ると、海上の岩の中に、蛙のような形をした岩があります。

これがカエル像の生息地になった理由でしょうか?

夫婦岩とカエルくんたち。

目がマヒしてきたのか、この風景を見ていると、関係ない岩までカエルに見えてきます(笑)。

こちらは少し表情の違うカエルくん。


色とりどりのカエルたち。


天に向かってお祈りするカエルくん。
そして、楽器を演奏するカエルくん。

何やら可愛げがありますね(笑)。
少し見にくいですが、後ろには抱き合うカエルのカップルも。

このカエルたちが楽しくて、夫婦岩=カエルとういう印象付けがされてしまいました。

ということで、カエルの生息する二見浦を後にしました。


(7)海鮮丼

この日の夜は外宮付近の商店街で海鮮丼を頂きました。
マグロ、タイ、ウニ、イクラ、タコ、イカ、エビがずらりと並ぶ海鮮丼。
とくにエビが美味しかったように思います。
過去に清水港や東尋坊で海鮮丼を頂きましたが、伊勢の海鮮丼もやはり美味しいです。

この海鮮丼、なぜかトマトソースが付いていました。
お店の人曰く、ご飯が余ったらこのソースをつけて食べてくれとのことです。
折角なのでご飯を少し残し、最後にトマトソースを付けてみましたが
・・・オムライスの味になりました(当然か)。
やめておけばよかった・・・笑。


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ということで、旅行3日目もおしまい。

次回は最終日、テーマは真珠とお魚です。