紀伊半島ぐるり一周の旅② 那智山 | れぽれろのブログ

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ゴールデンウィーク前半の紀伊半島一周旅行。
2日目は那智勝浦町、及び新宮市を訪れてきました。
4/29の夜は田辺市で一泊。
翌日4/30に再び特急「くろしお」に乗り、次の目的地へ。
のんびりダラダラ旅行するはずだったのですが、2日目は結構多くの観光スポットを訪れることになりました。

ということで、今回は那智山の様子を記事化しておきたいと思います。
JR紀伊田辺駅の新宮方面行き「くろしお」の始発は9時59分。
なので朝は遅めのスタートです。
白浜、周参見、串本、太地を越え、11時30分ごろにJR紀伊勝浦駅に到着。
駅前からバスに乗り、那智山に向かいました。
紀伊勝浦駅前から那智山方面へのバスは、およそ1時間に1本。
ですが、この日は連休中だからか臨時バスが出ており、待たずにバスに乗ることができました。
およそ30分ほどバスは走り、那智山を上り、熊野那智大社への参道前に到着。

今回の旅行で唯一目的地を決めてきたのが、西国三十三所の第一番札所である青岸渡寺です。
三十三所の中で最南端のお寺。
遠方のためなかなか訪れるのが困難なお寺ですので、この機会にお参りしておこうと思い、青岸渡寺のある那智山を目的地の1つに決めました。

ということで、以下那智山の観光スポットの様子です。


(1)熊野那智大社

まずは神社へのお参りです。
熊野那智大社は、田辺市にある熊野本宮大社、新宮市に熊野速玉大社と並ぶ、熊野三山の神社の1つです。
バスで那智山まで来ましたが、神社はさらに山の上にあり、参道は階段になっていました。

神社仏閣参拝恒例の長い階段。

 

参道の階段の脇にはたくさんのお店が並んでいます。

那智黒のお店が多いです。
那智黒は那智周辺で販売されている黒飴。
どうでもいいことですが、那智黒というと幼いころに読んでいた漫画「キン肉マン」のキャラクタ、ナチグロンをどうしても思い出してしまいます。
那智黒と並んでたくさん販売されているのが硯、および黒石でできた人形の数々です。
黒石と那智黒のおかげで、どの店も店先の商品が真っ黒です(笑)。

10分ほど階段を上ると鳥居が見えてきました。

熊野那智大社の入口です。

さらに階段は続く。


こちらが熊野那智大社の拝殿。

お休みの日なのでお参りしている人はそれなりに多かったですが、大混雑しているという感じでもありませんでした。

拝殿の隣にはカラスの像が。

こちらは八咫烏(やたがらす)とのこと。
日本神話において神武天皇の案内役を務めたカラスなのだとか。

八咫烏のゆるキャラ、やた姫とやた殿。

日本神話のイメージとは違い、中世の貴族のような格好です(笑)。

神社仏閣恒例の、鯉のいる池。




こちらは「日本一のおみくじ」なのだそうです。

何が日本一なんだろう。
大きさでしょうか?

神社のそばから眺める紀州の山々。



(2)青岸渡寺

那智熊野大社のすぐ隣にあるのが、西国三十三所の第一番札所である青岸渡寺です。

本堂。

現存しているのは16世紀の建物のようです。
お参りしてきました。

青岸渡寺は創建時期は不明。
お寺周辺にもとくに詳細の案内はありませんでした。
宗派は天台宗で、本尊は如意輪観音像。

西国の他のお寺の場合、お寺の敷地内の奥の方に鳥居があり、さらにその奥に神社があるというパターンがほとんどです。
しかし、青岸渡寺の場合は、お寺(青岸渡寺)と神社(熊野那智大社)が並列に並んでいます。
一般のお寺の場合、元々アニミズムに基づく原初的信仰があった場所に、7世紀以降の仏教化に伴いお寺が建てられ、過去の信仰が敷地奥に残りそれが後に神社となった、という変遷があるのではないかと思います。
青岸渡寺&那智熊野大社はそのような構造ではなく、おそらく神社仏閣としての成り立ちが根本的に違うのではないかと感じます。

西国のお寺恒例の水子供養のお堂。

 

こちらは三重塔。

1972年の再建とのことで、新しい建物です。
前回訪れた中山寺と同じく、近年に塔が再建されたパターン。

突如現れる巨大な布袋さんの姿。

顔面と腹部が巨大です。

六地蔵。

錆びた線路際、涙枯れた六地蔵♪(虹/くるり)
この歌詞はたぶん京都の地名のことだと思いますが、六地蔵と言えばこの歌を思い出してしまいます。

ゴミの放置を厳しく戒める看板。

「歩く資格なし」、なかなか厳しいお言葉です。

なお、神社の側から来ましたので、山門は撮影し忘れました・・・。


(3)那智の滝

さて、那智山と言えばやはりこの滝を鑑賞しないわけにはいきません。

こちらは青岸渡寺の本堂のそばから撮影した那智の滝。


三重塔と滝。

いい絵になります。

ツツジのお花に誘われて、滝の方へ。

滝は山の下の方にありますので、山を下っていきます。

カーブミラーと滝(笑)。


石段をさらに下ること十数分。


こちらがすぐそばから撮影した那智の滝です。

有名な滝を間近に見ると、なかなか感激するものがあります。

滝の上流は水が3本に分かれているのが確認できます。


滝は岩肌に流れ落ち、


川となって流れていきます。

山肌の木々を映す青い水が心地よいです。

元来た石段を戻ります。

このあたりはおそらく那智の火祭りの様子でよく撮影される石段ではないかと思います。


ということで、那智山の様子でした。

西国三十三所の最南端を訪問、これで最東端(華厳寺)、最西端(圓教寺)、最北端(成相寺)、最南端(青岸渡寺)をすべてお参りしたことになります。
そして西国三十三所は残り8所となりました。
これにて4分の3が訪問済みとなりました。


次回はJR紀伊勝浦駅周辺、及びJR新宮駅周辺の様子を残しておこうと思います。