また4月が来たよ~♪ (ギブス/椎名林檎)
ということで、4月です。
当ブログも開始後5年が経過し、6年目に入ります。
アクセスして頂いている皆様、今後ともよろしくお願い致します。
西国三十三所訪問シリーズ。
4月1日の土曜日、兵庫県宝塚市にある中山寺に遊びに行ってきました。
この日は4月とは思えないくらい冷え込んだ1日。
桜もまだ咲いておらず、こんなに寒い4月は何年ぶりかというくらいの寒さです。
冬物のコートを着込んでのお出かけとなりました。
4月に冬物のコートを着るのも珍しい気がします。
中山寺は西国三十三所の第24番札所。
最寄り駅は阪急中山観音駅またはJR中山寺駅となります。
自分は阪急を利用しました。
阪急宝塚線は伊丹空港に行く際に利用することはありますが、自分の場合それ以外に乗ることは滅多にありません。
仕事で飛行機に乗る以外の目的で最後に宝塚線に乗ったのは、おそらく2013年のカツァリスの演奏会(宝塚ベガホールでの開催)以来です。
阪急梅田駅から急行に乗り、30分弱で中山観音駅に到着しました。
駅を降りると、駅の目の前にお寺がありました。
西国三十三所のお寺は訪れるのが面倒なところが多いですが、今回は全く歩かずに到達しました。
バス停の前にあるお寺というのは過去にもありましたが、駅前というのはたぶん初めてです。
山門はこんな感じ。
お花見の時期ならおそらく混雑してることだと思いますが、寒さのため桜は咲いておらず、人はそんなに多くありませんでした。
一応屋台は少し出ているようですが、まばらです。
中山寺は聖徳太子が創建者であると言われており、6世紀から7世紀ごろの創建のようですが、お寺にも詳細の案内はなく、よく分かりません。
宗派は真言宗。御本尊は十一面観音。
歴史あるお寺のようですが、あまり歴史の紹介を重視している様子はなく、安産祈願などの現世利益に力を入れているお寺のようです。
お寺のホームページでもまず「子授祈願、安産祈願」がどどーんと表示されます。
本堂へ向かう参道脇のお堂でも、現世利益の祈願所がたくさん。
こちらは水子供養の祈願所。
こちらも水子供養、及び交通安全を謳っています。
こちらは厄除開運&心願成就。
こちらは夜泣疳虫封じの祈願所。
関西人なので夜泣疳虫というと樋屋奇応丸のCMを思い出してしまいます。
ひやひやひやの、ひやーきおーがん♪
こちらは入試合格・学業成就のこくぞうさん。
このように用途に応じた祈願所がずらりと並ぶ。
地域住民の生活&現世利益に密着した(?)、世俗感あふれるお寺になっていました。
奥には五重塔が高くそびえ立っています。
(これは後でまた触れます。)
本堂に向かう階段の脇にはエスカレーターが設置されていました。
山あいのお寺の中には、階段を延々と上る必要があるお寺も多いです。
そんな中、エスカレーターの設置とは何ともバリアフリーなお寺です。
これは素晴らしい。
エスカレーターの屋根もお寺風のデザイン&彩色になっています。
こちらが本堂。
本堂の柱にはカラフルな彩色が施されています。
龍や虎が描かれています。
本堂は1603年(江戸幕府が開かれた年)の再建のようですが、
この絵は近年に描かれたものなのでしょうか?
本堂を一周すると、いろんな動物たちが描かれていることに気づきます。
虎、豹、山羊、猫、鹿、蟹、亀・・・。
麒麟や龍などの架空の動物の他、よく分からない謎のモンスターも登場します。
ぼんやり観察していると楽しいです。
こちらは閻魔堂。
こちらもカラフルな彩色となっています。
閻魔大王がお祭りされており、地獄の釜が開くと言われる2月16日と8月16日には、施餓鬼供養が執り行われるようです。
大願塔。
そしてこちらが五重塔。
この写真では分かりにくいですが、青と黄色のカラフルな塔になっています。
こちらの写真が色合いが分かりやすいと思います。
青と黄色のゴッホカラー。
古びた建築物は趣きがあって良いですが、新しいのもまたきらびやかでいい感じですね。
五重塔は本堂よりさらに山あいにあります。
五重塔の脇にはエレベーターが設置されていまいた。
バリアフリーが徹底されているお寺です。
大願塔や五重塔の近年の建設、エスカレーターやエレベーターの設置など、様々なことにお金をかけているお寺のようです。
お寺の経営(といっていいのか?)の仕組みは自分はよく分かっていませんが、これらは安産祈願などの各種祈願の収益によるものなのでしょうか。
それとも何らかの公的支援によるものなのでしょうか。
なんとなく財源が気になり、宗教法人の運営について調べてみたい気になってきます。
いずれにせよ、近隣住民の安心や心の平穏の拠り所になっているのであれば、良いことだと感じます。
五重塔脇の素朴なお地蔵さん。
敷地内の休憩所には桜の木らしきものがありますが・・・
お花はまだ咲いていません。
高台から臨む宝塚の町。
敷地内には墓地があります。
中山寺とは関係ない(たぶん)と思いますが、「中山」「お墓」といえば関西人なので中山石渠のCMを思い出してしまいます。
家族っていいな♪一緒っていいな♪まるくってこんなに暖かい♪
お寺の中には梅林公園があります。
お花が咲いています。
梅林公園というくらいですので、梅の花でよいのかな・・・。
お花のアップ。
よく考えると自分は桜と梅の見分け方も分かりません。
植物に関しては無知蒙昧です。
「~の花」というように、アホでもわかるように表示されているお寺も多いですが、そのような解説がほしいところです。
梅林公園内に咲いていた謎のお花。
公園内にある、白鳳期の仏像を思わせる観音様。
ということで、中山寺でした。
山奥のお寺とはまた違って、都市のお寺もまた面白いですね。
・・・西国三十三所、残り9か所。