2017年 西洋美術カレンダー | れぽれろのブログ

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美術、音楽、本、日常のことなどを思いつくままに・・・。

新年あけましておめでとうございます。
当ブログにアクセス頂いていている皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。


ということで、新年一発目の記事。
今年はカレンダーづくりの記事からスタートしたいと思います。


一昨年(2015年)、西洋美術の絵画作品を利用したオリジナルのカレンダーを作成しました。( → [2015年 西洋美術カレンダー]

昨年(2016年)は国立美術館のカレンダーを注文してみましたが( → [国立美術館オリジナルカレンダー(2016)] )、今年は再びオリジナルカレンダーを作成して遊んでみることにします。
大まかな手順は一昨年と同じ、Microsoft Officeのカレンダー作成ツール、セブンイレブンの写真プリント、100均の写真立てを利用して、お手軽簡単カレンダーを作成してみます。

 


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まずはフォームの選定から。
Microsoft Officeのページから無料のカレンダー作成フォーマットがダウンロードできます。
一昨年同様、こちらのページのフォームを使用したいと思います。
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/season/calendar/default.aspx


一昨年はカラフルなフォームを使用しましたが、今年は少し渋めの(?)、黒を基調としたフォームを利用することにしました。
https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13388


続いて作品の選定。
一昨年は「各月が誕生月になっている画家の作品を選ぶ」というルールで選定しました。
今回は15世紀から20世紀まで万遍なく作家さんを選び、1月から年代順にチョイスし、年末に近づくにつれて現代に近づくという形で選定したいと思います。
また、前回は縦長の作品が中心でしたが、今回はフォームの都合上、横長の作品から選定することにします。
なお、作品はパブリックドメインの中から選ぶようにしました。(一昨年はピカソがPDではなかった。)


画像を選定しフォームに貼り付け、Word→PDF→JPEGに変換し、出来上がり。
以下12か月分のカレンダーの完成画像です。
ブログの仕様上、縮小画像になりますので、オリジナル画像のURLも貼っておきます。

 


・1月 受胎告知/レオナルド・ダ・ヴィンチ

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/76/e9/j/o0909064013836836520.jpg


まずはイタリアルネサンスの巨匠の作品からチョイス。
端正な画面はお部屋を飾るのにちょうどいい感じ。
なお、Microsoftの元フォームでは右下には祝日の解説が記載されていましたが、これは削除し、チョイスした作品名と作家名に変更してみました。
本当は作品名もオリジナルの言語(イタリア語など)にしようとも思いましたが、原語がよく分からない作品もありましたので、すべて英語で統一しています。

 


・2月 雪中の狩人/ブリューゲル 

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/f3/a4/j/o0909064013836836525.jpg
 

続いては北方ルネサンスの作家、ブリューゲルの有名作品です。
2月の寒い雰囲気にぴったりの作品をチョイスしてみました。
(ちなみに本来は12月~1月を表した作品。)

 


・3月 バッカスの勝利/ベラスケス

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/e0/4c/j/o0909064013836836534.jpg


バロック期の巨匠、17世紀スペインの画家ベラスケスの作品から。
バッカス(中央左)よりも、酒飲みの農民たちの方が印象に残る作品です 笑。

 

 

・4月 デルフト眺望/フェルメール

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/f9/e1/j/o0909064013836836538.jpg

17世紀オランダの超有名作家、フェルメールの1枚。
室内を描いた風俗画をたくさん残したフェルメールですが、こちらは珍しい風景画です。
フェルメールの中ではこの作品をベストに選ばれる方も多いと思います。
ちなみに、編集ミスにより画面右端に細長く何かが残っていますが、再編集が面倒なのでこのままでいきます(笑)。

 


・5月 愛の賛歌/ヴァトー 

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/9e/49/j/o0909064013836836541.jpg
 

18世紀のロココ美術を代表する作家、ヴァトーの作品から。
森の中で音楽を奏でる2人の姿はすごく絵になりますね。
暖かい5月にぴったりの作品。

 

 

・6月 独楽を回す少年/シャルダン 

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/eb/0f/j/o0909064013836836543.jpg


続いても18世紀、静謐な風俗画を多く残した画家シャルダンの作品。
シャルダンの作品には子供が多く登場しますが、どの子も真面目で賢そうな雰囲気で描かれています。
独楽を見つめる表情が印象的。

 


・7月 闘牛技/ゴヤ

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/14/e0/j/o0909064013836836545.jpg


18世紀末から19世紀初頭のスペインの巨匠、ゴヤの作品。
ゴヤは好きな画家なのですが、奇怪な作品が多く、部屋に飾るのにふさわしい作品が少ないです 笑。
最初は「着衣のマハ」or「裸のマハ」にしようとも思いましたが、少し変化球、連作版画集「闘牛技」から「マドリード闘牛場でフアニート・アビニャーニが見せた敏速さと大胆さ」を選んでみました。
このかっこいい画面は飾り物に似合っています。
(四隅にフレームが残っていますが、これはトリミングした方がよかったかも。)

 


・8月 アルジェの女たち/ドラクロワ


http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/40/3d/j/o0909064013836836547.jpg


19世紀ロマン派の画家、ドラクロワの有名作品。
最初は新古典派の画家アングルの「トルコ風呂」にしようと思いましたが、画面が円形のためうまくフィットしないので、似たような作品から選定。
8月にしてはちょっと暑苦しいかもしれませんが、これも好きな絵なのでチョイスしてみました。

 


・9月 モルトフォンテーヌの思い出/コロー 


http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/f7/af/j/o0909064013836836548.jpg


続いてはフランスバルビゾン派から。
ミレーにするかどうするか迷いましたが、やはりコローのこの作品が飾り物にぴったりですので、コローの方を選定しました。

 


・10月 舟遊びをする人々の昼食/ルノワール 

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/96/5f/j/o0912064213836836550.jpg

19世紀後半、印象派を代表してルノワールの作品から1枚。
賑わう楽しげな人々の様子は秋のお祭りシーズンにぴったり、と思って選びましたが、10月にしては夏っぽいチョイスになってしまったかもしれません。
群れ成す人々の様子と色彩、お部屋を飾るのにぴったりの作品です。

 


・11月 眠るボヘミアンヌ/ルソー

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/ec/71/j/o0909064013836836552.jpg

20世紀前半の百花繚乱の中からどの作品を選ぶのかは非常に悩みますが、個人的な好みから、素朴派の画家ルソーの作品を選んでみました。
月夜のライオン、幻想的な画面が素敵です。

 


・12月 コンポジションⅧ/カンディンスキー

http://stat.ameba.jp/user_images/20170103/14/0-leporello/95/95/j/o0909064013836836553.jpg

最後は抽象です。
20世紀の前衛画家カンディンスキーのカラフルでリズムカルな画面、
こういうのも飾り物にはいい感じ。

 


画像が完成しましたので、最後はプリントです。
USBフラッシュメモリに画像を保存し、いざセブンイレブンへ。
http://www.sej.co.jp/services/print.html


「写真プリント」を選定します。1枚30円。
一昨年は端がカットされてしまい、少しみっともない仕上がりになりましたので、今回は縮小プリント(白ブチあり)でプリントしました。
少しだけ画面が小さくなりますが、カットされることなく綺麗に仕上がりました。

 


完成形。

 

 


一昨年に購入した100円ショップのフォトフレームを流用し、飾り付けたところ。


今年はこれを卓上カレンダー代わりに使用したいと思います。

 


以上、新春カレンダーづくりの巻でした。
この方法で安くて簡単に自作カレンダーが作成できますので、お暇な方は同様のものを作成してみても面白いかもしれません。