90年代を懐かしむ -洋楽編①- | れぽれろのブログ

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90年代を懐かしんでみるシリーズ。
以前に90年代のCMについてあれこれコメントしましたが
(こちらの記事 → [90年代を懐かしむ -CM編-] )
今回は個人的に思い出深い洋楽の楽曲・アーティストについて
あれこれ書いてみようかなと思います。

自分は1978年の早生まれ。
90年の4月に中学校入学、00年の3月に大学卒業。
故に90年代は思い出深い年代です。
今回は90年代にリリースされた洋楽の中から18組のアーティストの楽曲を並べ、
当時のことを思い出しながらコメントしてみます。
対象の楽曲については、アルバムの中の1曲といったような
あまりにマニアックなものは避け、最低限シングルカットされている曲、
それなりに有名と思われる楽曲から選定しました。
しかし選曲は偏っていますので、これらすべてが90年代を代表するような
楽曲であるとは必ずしも言えません。
(自分の記事ではマイケルもマライアもホイットニーも
ニルヴァーナもオアシスもブラーも登場しません。)
また、全体的にヴォーカリスト(歌手)主体の楽曲はどちらかといえば少なく、
バンドサウンド主体の楽曲に偏っています。
しかし、一部の方が読むと、懐かしいなと思って頂けるのではないかと
思います。

ちなみに、90年代当時は自分はどちらかというとあまりCDを買わず、
レンタルCDを中心に音楽を鑑賞していました。
その後社会人になってから90年代当時のCDを後から買いなおしたりも
しましたが、買っていないCDもあり、今回並べる曲の中には、
懐かしいと言いつつ現在でも音源を所有していない曲もあったりします。
また、各バンドのゼロ年代以降の活躍についても、
自分はあまり詳しくない場合が多いです。
その他、自分は英語がさほど得意というわけではなく、英語詞はあまり
真剣に聴いておりませんので、詞の内容についてのコメントは解釈の誤りを
大いに含んでいる可能性もありますのでご了承ください。

ということで、以下に楽曲を並べてみますので、
お暇な方は読んでみてください。
長くなりそうですので、今回は18曲中9曲を並べます。
YouTubeのリンクを張っておきますので
(選んだ曲が全曲YouTubeに存在していることにびっくり。)
ご興味のある方はアクセスしてみてください。
楽曲はおおよその年代順に並べていますが、正確ではありません。


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・Give It Away/Red Hot Chili Peppers (1991)
https://www.youtube.com/watch?v=Mr_uHJPUlO8

いわゆるミクスチャーロックのバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
通称レッチリ。
1991年の曲ですが自分は1996年ごろ(アルバム「One Hot Minute」が
売れていたあたり)に、この曲に後から触れました。
このバンドの魅力はベースとドラムが作り出すリズムがとにかく心地よいこと。
とくにベースが素敵ですね。聴いていると踊りそうになります。
「Give It Away」は1991年のアルバム「Blood Sugar Sex Magik」収録の楽曲。
巻き舌で歌われる「ぎぶるうぇい ぎぶるうぇい ぎぶるうぇい なーう」のフレーズは
一度聴くと耳から離れません。
レッチリであれば自分は1999年のアルバム「Californication」が一番
思い出深いのですが、初回鑑賞時のインパクトで「Give It Away」を選定しました。
(ちなみにアルバム「Blood Sugar Sex Magik」は現在自分は未所有。)
レッチリは過激なパフォーマンスを行うことや、
ライブ時に「脱ぐ」ことでも有名な(笑)バンドでもあります。
ウッドストック99(当時WOWOWで放送されていました)において、
ライブ中に感極まって衣服を脱ぐ等ではなく最初から全裸で登場したとき
(もう脱いでるんかい!と突っ込んだ)は思わず笑った記憶があります。


・To Be With You/Mr.Big (1991)
https://www.youtube.com/watch?v=5QD5n98R_nk

Mr.Bigはスーパーテクニック、とくにギターとベースの速弾きで有名なバンド。
日本ですごく人気のあるバンドで、自分は大学生当時(96年)に友達に
このバンドを教えてもらい、一部の楽曲のギターやベースが面白くて
当時繰り返し聴いていました。
テクニック売りのバンドですが、興行的に最もヒットしたのがこの
「To Be With You」というバラード系の曲というのはなんとなくアイロニカル。
このバンドはヴォーカルも魅力的なので、
自分はこの「To Be With You」もすごく気に入っています。
自分はクラシック音楽好きなのですが、このバンドのヴィルトゥオーゾ的な
性格が一部初期ロマン派にも通じるような部分があるからか、
意外とクラシックファンでもこのバンドが好きという人も多く、このバンドの
電気ドリル奏法を真似してヴァイオリンでトライしてみるなどという猛者も
世の中には存在していたりもするのです(笑)。


・Basket Case/Green Day (1994)
https://www.youtube.com/watch?v=NUTGr5t3MoY

当時ネオパンクなどと言われていたバンドで、長調主体のメロディアスな
楽曲にネガティブな歌詞を乗せるのがこのバンドの90年代のスタイル。
アップテンポな楽曲とメロディの心地さが気に入り、
今でもこのバンドの楽曲は鼻歌でつい歌っていることが多いです
アルバム「Dookie」「Insomniac」「Nimrod」の3枚は個人的に思い出深く、
その中でも最も有名なのがおそらくこの「Basket Case」。
90年代末からゼロ年代初頭にかけて日本でもメロコアだとかいうジャンルが
流行りましたが、これらのバンドが登場したときはグリーン・デイっぽいなと
感じたことを記憶しています。
00年になってアルバム「Warining」がリリースされた際には、
すごくメロディ作りが進化してるなとびっくりしたことも覚えています。
ゼロ年代になってからもグラミーをばんばん受賞しているようですので、
ひょっとしたら現在の方が有名なバンドなのかもしれません。


・Let Her Cry/Hootie & the Blowfish (1994)
https://www.youtube.com/watch?v=1aVHLL5egRY

このバンドはヴォーカルが魅力的です。
上記3つのバンドに比べると楽曲よりもヴォーカルが印象に残ります。
テノールの高音域で歌う洋楽ヴォーカリストが多い中、
このヴォーカルの声域はやや低めで、声質が素敵ですね。
「Cracked Rear View」は当時繰り返し聴いていたアルバムで、
「Let Her Cry」はその中でたぶん最も有名な曲。
自分が大学生の頃の英会話のアメリカ人講師がこのバンドをやたらと
押していたのも記憶に残っていますが、
日本ではそんなに有名ではないバンドなのかもしれません。
自分もちょっと忘れかけていたバンドで、今回この記事を書くにあたり
思い出して非常に懐かしく感じています。


・I'm Alive/Seal (1994)
https://www.youtube.com/watch?v=RwwnxpBxiRo

イギリスのヴォーカリスト:シールの1曲。
自分は当時どちらかというとバンドサウンドが好きで、
この手のヴォーカリストの楽曲はあまり聴かなかったのですが、
珍しく(?)聞いてハマったのが「SealⅡ」というアルバム。
楽曲としては「Kiss From A Rose」が有名で、これも好きなのですが、
神の恩寵と生の肯定を歌ったこの「I'm Alive」の
徐々に盛り上がっていく音楽は当時いいなと思った記憶があります。
このアルバム「SealⅡ」は人体の不思議な形状を誇張したような
アルバムジャケット(ロバート・メイプルソープみたい)も面白く、
印象に残っています。


・Return to Innocence/Enigma (1994)
https://www.youtube.com/watch?v=Rk_sAHh9s08

ドイツの音楽ユニット、エニグマのアルバム「The Cross of Changes」の中の1曲。
この曲は94年当時、ニュース番組「ニュースステーション」の1コーナーで
流れていた曲で、ときどき挿入される民俗音楽風の歌唱と電子音の
組み合わせがやたらと印象的で、ずっと耳に残っていた音楽。
現在であればネットで調べるとすぐに曲名やアーティスト名が分かる
時代ですが、当時は曲名が分からないまま長い時間がたち、
アルバム「The Cross of Changes」に辿り着くまでにまで自分は
およそ2年ほどかかっています(笑)。
今調べてみるとこの民俗音楽風の部分
(あいやい あーいお あいやい やー♪ の部分)は
台湾の民俗音楽のサンプリングを元にしたメロディなのだそうで
なんと極東の音楽がベースだったのですね、これはびっくり。
この民族風歌唱の部分が心地よくて、自分は今でもよく鼻歌で歌ったりします。


・Carnival/The Cardigans (1995)
https://www.youtube.com/watch?v=7bK5EPjGri4

続いてはスウェーデンのバンド、カーディガンズからの1曲。
ちょうどオウム事件の報道一色だった1995年の4月ごろによく流れていた曲で
(確か当時どこかのチャンネルの天気予報のBGMでよく使われていました)
女性ヴォーカリストのキュートな歌唱と、サビの後のストリングスの間奏が
耳に残る1曲、1995年と言ってすぐに思い出す曲の1つです。
確か当時北欧系のロックが静かに(?)流行っており、
カーディガンズもその中のユニットの1つ。
96年のシングル「Lovefool」もヒットしましたが、
98年の「My Favourite Game」(この曲はPVもいいですね)で
ガラッと曲調を変えて驚いたのも記憶に残っています。


・Runaway/The Corrs (1995)
https://www.youtube.com/watch?v=0fMUYU8DC1U

こちらはアイルランドのバンドで、ケルト音楽のポップス化系ユニットの中の1組。
メンバーの中にヴァイオリニストがおり、
この「Runaway」も前奏や間奏のヴァイオリンが耳に残る1曲です。
ちょっとこの曲は忘れかけていたのですが、今回の記事を書くにあたり
思い出して、やたらと懐かしく思ったので書き留めておきます。
(ていうかこのバンドは自分はほぼ「Runaway」しか知らなかったりして。)
3拍子の曲で、サビの歌い方がとくに耳に残りますね。
後にゼロ年代になってから自分はアルタン(同じくアイルランドのケルト系
音楽グループ)なんかもよく聴いていました。
90年代はポストコロニアリズムなどと言われた時代で、
上の「Return to Innocence」もそうですがこういう民族風+現代風のような
組み合わせが割と流行っていた時代なのだなと、今から振り返って感じます。


・Anywhere is/Enya (1995)
https://www.youtube.com/watch?v=3OvYaHtr1DI

アイリッシュと言えばこの人を忘れてはいけません。
というかエンヤの方が有名ですね 笑。
ケルト音楽をベースに、澄んだ歌声と電子音の多重録音が
独特の音風景を形作る。
上に民族風がどうしたとか書きましたが、すべてエンヤの方が先です。
とにかく耳に心地よい音楽で、嫌いになる要素が感じられません。
エンヤといえば「Orinoco Flow」が有名だと思いますが、
これは調べてみると80年代の曲なので今回の記事では対象外。
それ以外だと90年代で一番有名なのはこの「Anywhere is」でしょうか。
単純な繰り返しの楽曲で、一瞬で耳に残る音楽ですね。
この曲が収録されている「The Memory of Trees」は自分も当時
繰り返し聴いたアルバムで、これも長らく聴いておらず、
今回思い出して懐かしく感じています。


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ということで、続きます。
次回は90年代後半の楽曲を並べてみます。